イエスとともに聖餐式に出たいと望んだら、
ある人が願った。
聖餐式に出たいと。
聖餐式とは、イエス・キリストが十字架でなさったことを記念するものである。
パンはイエスの身体を、ぶどう酒はイエスの血を象徴している。
その人は食卓に食事を用意し、眠りについた。
目が覚めると、扉からノックする音がした。
「入るよー?」
イエス様がノックして入ってきた。12弟子、パウロ、バルナバ、ルカ、アキラとプリスキラ、アブラハム、イサク、ヤコブ、サラやリベカ、ラケル、レアたちも一緒だった。
食卓では豪華な食事があった。
席に着き、まずイエス様が祈られた。
そして、パンを裂いてみんなに配り、ぶどう酒をみんなで回し飲みした。
とても楽しい一時だった。
その人は何を話したか覚えていなかったが、あっという間に時間が過ぎた。
最後にイエス様が言った。
「聖矢。祈ってくれないか」
その人は言った。「え?僕ですか?」
「そうだよ」
そうして彼は祈った。
「イエス様。この楽しい一時をありがとうございました。これはきっと夢で、目が覚めたら僕は一人になって悲しんでしまうかもしれません。どうか、現実に戻っても、僕のそばにいてください。聖餐式にみんなと出れて、嬉しかったです。主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン。」
目が覚めると、一人。
彼は現実に戻っていた。
机に突っ伏していた彼は目を上げると、用意した簡易な食事がなくなっていた。
そして、自分にはタオルケットがかけられていた。
彼は思った。
「あの夢は嘘なんかじゃない。本当にあったんだ……!」
イエスを心から賛美した。