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自然を求め、心の養生旅へ。那須塩原ひとり旅4泊5日①

旅に出たくなる心の起伏

「湯治」という慣れ親しまない単語。
地元には温泉も、自然とのふれあいもない。
とっても平和で、よい友達に恵まれて、ぬくぬく育ってきた。
それゆえ幼少期ここで成長できたことに感謝している。

しかし一方で、山!滝!渓谷!波打ち際!が大好き。
きれいな空気を吸いたい。
風の音、水の音に耳をすませたい。
360度広がる空を見上げて眺めていたい。

少し仕事で疲れることがあって、実家での家族との会話が大部分を占める生活も狭く感じてきて。
身体も患っているので、都会から離れたくなってきて。

「湯治」という単語に吸い込まれるようにホテルを予約した。

4泊5日!!!
人生最長、予定のない完全フリー行動ひとり旅!

山中のホテルに数日間1人籠ることへのワクワク!
どんな自分を見つけるんだろう?
どんな自分との時間を過ごすんだろう?
空気が澄んでいて、紅色の木々がきれいな季節。
秋のうちに紅葉を満喫しにどこかへ出かけよう!と心のうちに決めていたから丁度いい✨

鉄道に乗って揺られて少し酔う

電車から電車へ、そして鉄道、そしてバス。

電車の車窓からは、あっという間に田んぼ広がる静かで色とりどりの景色が見え始め、手を振ってくれる小学生の男の子とその家族が見える。
旅が始まった!!
那須塩原には何が待ち受けるんだろう💭
この4泊が自分にとってよい旅となる予感をふんだんに感じる。

鉄道に切り替わり、いくつもの温泉地の山間を揺られ目的地に近づく。

旅中にたくさん読むぞ!と意気込んで持ってきた本を開くまでもなく…
景色を観察し集中して味わっていたら酔いが回り、目的地に辿り着かずに早くも撃沈。

初めての無人改札、車内で読むはずだった文芸誌

鉄道をおりてバスに乗り換え、山の中に入っていく。
黄色にオレンジ、赤、緑に彩る木々が次々に視界に飛び込んできて、心が完全に日常と切り離される。

上三依塩原温泉口駅

坂の上にあるホテルまで4泊分の冬服と荷物が詰め込まれたキャリーケースを休み休み引き上げ、普段使わない力を消耗する。息があがる。
あまりの体力不足と非力さに思わず失笑する。
そして親にLINEで報告してみて、また失笑される。
非日常に心が弾む。

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