尊いけれどただ悲しくて悔しいことは
死ぬことに怖さがなければ、とっくに死んでいたと思う。
痛みが怖くなければ、とっくに死んでいたと思う。大学生の頃に。
素敵な人が、自ら命を絶ってしまうことを食いとめたい。
そんな悲しいことを、減らしたい。
素敵な人ほど、人とは違う感性をもっていたり
優しすぎて傷つきすぎたり
考えすぎて出口をなくしてしまうことがあると思う。
安らかになりたくて、苦しさから解放されたくて、
そのとき考えられる最善の出口として、悲しい選択を決意してしまう。
それは、責めることでもないし、確かに尊いひとつの人生であることに変わりもない。
けれどただ、ただ悲しい。
悲しいし悔しいことだと思う。
なにかが、少しちがったら。
誰かのかける言葉が、
アンテナに引っかかる言葉が、
思考の回路が、少しちがったら、
もっと悲しくない選択をできていた可能性があるはずだから。
実際に私自身は、
悲しい選択をせずにどうにか
生き続けるということができて、
そしてちゃんと幸せに生きられているから。
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