価格で来る人が全然違うプライベートツアー

この2023年の春に、
もともと自分が行っていた3hのプライベートツアーと
試験的に料金が決まっている6hのプライベートツアー（価格安め）
の2本があったのですが、

後者が全然私にははまらなくて、おそらく一番の原因はゲストが払う価格だと思います。やっぱり価格によってどんな人がくるか全然違うんだなと改めてびっくりしました。

たとえば Tea Ceremonyはいい例でしょう。
Tea Ceremony をしたいというリクエストはよく聞くのですが、
そう言ってくる本人もTea Ceremonyとはなんぞや？というのがわかってなくてリクエストしている場合が多くて、おそらく4時間かかる本格的なお茶会がしたいわけではないのだろうから、あとは予算となんとなくの雰囲気でどこにご案内しようか考えるのですが…😅

私が特別なツアーでご案内しているところは一人10,000円近い、お茶の世界観を五感で感じられるようなところ。ゲストもこちらに迎えにゆくと本当に穏やかな表情になっていて、ZEN のようなものを体感したんだなというところ。

一方で私が予約しわたけではなくもう予約がとってあった場所、とある有名観光地のそばのTea Ceremonyは、おそらく昔習い事として茶道を習っていたのであろうパートタイムで働く年齢層高めの女性が対応してくれるのはいいのですが、
「よかった！ガイドさんがいるじゃない、じゃあ英語通訳よろしくね」なんて言われてなぜか私が通訳することになったり😓しかもこの私が通訳することになるパターンこの場所だけじゃないんです。他の場所でもありました。
しかも日本特有の、本来はサービス提供者と料金を払ってサービス受ける側なのに、自分が年上だからというよくわからない理由で、私に指示してくるんですよね。全然納得いかないです。自分より若い女性なら、初めて会った人にでも指示していいという大きな勘違いです。

あと最近あったのは、海外というかアジア出身の方がTea Ceremony Master として対応してくれたところ。おそらく中国語、英語、日本語が話せるからだと思いますが。（日本の文化を誰が伝えるか、の話はまた別のところで書きたいです。）

その2箇所は2,000-3,000円/人くらいの料金でした。
１箇所めの通訳させられた場所はもう行かないと思いますし、2箇所めは海外出身の方が悪い訳じゃないけれども、自分の出身を言わずにゲストが日本人だと思っている状態はいまいち腑に落ちないところです。

このTea Ceremonyも、2,000円〜10,000円の間に質の違いが大きくあるのを感じました。
だからこそ上質なものは値段を上げるべきだし、値段が安いことがおもてなしではないし、自信があるなら値段を上げることでより魅力的なゲストがきてくれるかもしれないし、自信がないから安くするのが一番良くないパターンだと思います。

そんなわけで、最初の話に戻ると。
価格が安い設定のツアーのお問い合わせが、これまであまり対押したことがない国、文化、あまり対応したことがない文面、コミュニケーションスタイル。
これはミスマッチだなと思いました。

今回私は、ミスマッチかなと思ったゲストは躊躇なくお断りしたのですが、
それは今私がいろいろやることが他にもあるからそういう対応になっているけれども、
完全に暇で、どんなゲストでも予約してくれる可能性が少しでもある限り逃したくない、という心理であればそういう対応をしなかったと思います。

価格設定によってこちらが提供するサービスも全然違うし、価格設定によってやってくるお客さんが全然違う。

どんなお客さんに来て欲しいのか。
脱線すると、先日地元でやたら四ヵ国語放送を聞いたけれども、
四カ国語のアナウンスをすることが国際化ではないですよ。

どんなお客さんに来て欲しいのか。
どの都市、国の、何歳くらいの、カップルなのか、家族なのか一人旅なのか。
最終的にその人たちに何をしてもらうのがゴールなのか。
それは自分たちがお金を稼げるだけで、他の地域の人にに迷惑になってないか。
他の地域の人も喜んでもらえる方法はないのか。

それを明確にしていくほど自分にぴったりなゲストに出会える確率が高まる。

私の来て欲しいゲストのペルソナはより明確になりました。
アメリカ、カナダの都市部から一人旅、カップル、家族。
20-50代くらい中心
日本文化に興味を持ってくれていて、
インスタに載せる写真を取りに有名観光地に行くようなタイプではなく、
深く日本文化をしりたいという知的好奇心を持っている人。
そして、そのためにはお金を使うことは当然だと考えている人。
ローカルな人と話をしたいと思っている人。

みなさんの、来て欲しいお客さん像はどんな人ですか？