先日の八坂神社のインバウンドツアーガイドの件で思うこと
最近X(Twitter)で八坂神社で無礼な参拝をしてていたイギリス人男性ツアーガイドのことや、芸妓さんの写真を撮ろうとしつこく先回りまわりして写真を取る海外からの観光客の動画が話題になっていましたが、正直こういうのは難しい問題だなと思います。
もうそろそろ京都市民はインバウンドに疲弊してきている気がします。
東京のように広い地域の中で浅草、築地豊洲、渋谷、銀座みたいにスポットでインバウンド客が来るのではなくて、
大体の京都市のサイズって山手線の中くらいのなので、京都市民が住んでいるところに世界遺産の神社仏閣があり、その中で通勤通学、日常生活を送る市民の京都市バスに大きなキャリーケース🧳を2つ、3つとかでバカンス中のインバウンド客が乗ってくるわけだから、やっぱり困るのです。住民と観光客は棲み分けした方がいいと思うんですよね。
5月後半例年なら観光客が少なくなるかなと思ったけど今年はそんなこともなくて、修学旅行生も多いから、タクシーも空車が少ないし、市バスも観光客でいっぱいだし、住みにくい..
観光業をしておきながら言うのは矛盾してるけど、ちょっと観光客が多すぎて日常生活に支障が出ています。
対策は私は入国税なり入洛税を1人10万円でももらって、そのお金でゴミ箱🗑️や警備員を増やしたらいいと思うんですよね。
日本より海外の方が、人の収入とマナーは比例している割合が高い気がします。
1人数万円のツアーを取ってくれる人でマナーが悪い人はほぼいない。むしろマナーも人柄も良くて、知的で、こういう仕事をしてなかったら話せてないだろうと思うような素晴らしい方々が沢山✨ 知らなくて失礼なことをした時はやんわり伝えるとわかってくれる。
でも円安で、今まで来なかった国や地域の人も来てるから、そもそもの考え方が全然違うことを前提にしないといけないと思います。
例えば桜を撮影したくて、枝を自分の顔の近くに無理やり引っ張る観光客とか。
「こらっ」って言うのは簡単だけど、多分そもそもなんでダメなのかわからない人もいると思うんですよね。
日本で育った人は子供の頃に木に枝の棒で叩いたとしたら「この木さんが痛い痛いって言ってるよ」とか大人に教えてもらったけどこういう植物にも動物にも物にも心や魂があるという考え方がは日本独自の自然崇拝アニミズムからきているから、感覚的に植物も丁寧に扱おうという意識があるけど、
そういう自然崇拝の考え方で育ってない人にとっては木はただの植物で、桜の写真を撮るのに顔の近くまで引っ張って何が悪い、と思ってるかもしれません。
そういう人に「ダメなものはダメ」「郷に行っては郷に従え」だけじゃ納得してくれない可能性も。
だったらもっと科学的、論理的に「桜の木の枝を手で触ると木に菌が侵入しやすくなり、木の寿命にダメージを与える」と説明して納得してもらうしかないと思います。
これはなぜ奈良の鹿、特にベイビー鹿を触ってはいけないか、神社の鈴を激しく鳴らしてはいけないか、も同じで
「そういうもんだから」
「郷にいっては郷に従え」
では納得してくれなくて、
「むやみに近づくと母鹿に攻撃されてしまったり、触ると人間の匂いがついて母鹿が子育てをしなくなり、子鹿が死んでしまう可能性があるので触らないでください」
「神社は私たちの八百万の神が祀られている神聖な場所です。社頭に設けられた鈴は、その清々しい音色で参拝者を敬虔な気持ちにするとともに参拝者を祓い清め、神霊の発動を願うものと考えられています。だから鈴を鳴らすのも丁寧に行ってください」
と説明するのが一番いいと思います。
でも、観光客が自分たちだけでフラフラと神社に入ってきたり、そんなことを説明しない理解していないツアーガイドと一緒だと理解できないわけで。
最近は私がツアーしている時に見る他のツアーのツアーガイドは海外出身の人が増えました。海外出身でも日本出身でも、日本文化に理解があって案内しているならいいと思います。
インバウンドゲストからは入国税、入洛税、あるいは観光税を高くしっかりもらって、その際に注意事項とその理由を論理的に説明したことを読んでもらって、同意してもらって、それと旅行保険も全員加入してもらって、それでも来たいと言ってくれる人たちを温かくお迎えすればいいんじゃないでしょうか。
サポートしてくれたらうれしくて感激します :D