中西夏之さんの文章を読んで
中西夏之さんの書いた文章を読んだ。
すでに天国に行った人なのだけれど、その人が、2002年に、別の人への弔辞ともいうべきか、そういう文章を書いておられて、
「白より白いものは、緑であることを直感した」と、そういうことを書いておられた。
ん~?
そういえば、自然の葉っぱは緑だなあ。
でも、葉っぱから緑の色を取り出すことは、できないと聞いた気がする。
つまり、緑色の葉っぱの中には、緑が存在していない。
そういう意味では、
緑の葉っぱには「色がない」
つまり、緑は、白よりも「白い」
こういうことを、直感で、悟ってしまう人は、さすが芸術家というべきか。
普通は、科学で語っちゃってますからね。
科学の論理で語らないと、世界観の認識の共有が、できないというか。
「私は、こう思う」って言っても、
「私は、そうは思わない」って言われて、
わかりあえないみたいな。
わかりあえない間柄を、わかりあえる間柄にするのが、論理で語るということで。
でも、論理で語るのも、限界はあるし、論理がすべてではないから、
「私は、こう思う」って言って、
「うん、私も、そう思うよ」って、
共感するという世界はあるわけで。
特に、芸術の分野は、論理より、共感する世界を、大切にするのだろう。
論理で解説することを否定はしないけれど。
「理屈では説明できないけど、なんか、これ、いいよね」
って、いう世界だよねえ。
芸術って。
中西夏之さんの絵を拝見した。
ネット上でのことだから、私に語る資格なんてないかもしれないけれど、
ああ、この緑が、葉っぱの色なのね、
と、思いながら、眺めた。
白よりも白い、葉っぱの緑を描いた人。
中西夏之さん。
もちろん、もっと、別のことも描いた人なのだろうけれど、私には、語り得ない世界であるから、ご容赦いただきたい。
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チャリーン♪
しあわせに、なーあれ(о´∀`о)