テイストスケール法(通称テイスケ)の診断を受けました

結論からいうと、面談ではクラシック(+フォーマル要素)でした。でも自認ではダンディやハードモダンでした。クラシックだと好きだと言われることには興味がない……一体どういうこと!?(後でこの疑問は回収します)

経緯

私はかねてよりイメコンに興味があり、いろいろと診断を受けてきました。冬ビビだったりPDグレースだったり、顔タイプフレッシュだったり、でしたけど、一つにはその中で生まれた疑問があること。代表的には以下。

  • パンプスが窮屈に見える
    サンダルとかミュールなら大丈夫(もちろんものによる)。一番得意なのは革のバーサンダルです、もしくはブーツ。ただのプレーンなパンプスが苦手。

  • 普通のグレースルックがコスプレになる
    ナチュラルビューティーベーシックを勧められたんですが絶対無理なことがわかっており、それをアナリストの方に言ってみても「そうですか?」という反応しか得られず…。タイトスカートも苦手。PDグレースは「装いの情報量を減らす」という方向で採用しています。
    この方向性自体は評判がよく、PDの観点から言えば、グレースでしかありえないことは理解しています。

  • 髪の毛を下ろすほうが評判がよい
    グレースの髪型はきっちりしたひとつ結びですが、それをすると生意気に見えるそうです(=換言すれば大人っぽく見えすぎる)。ゆったりしたウェーブがかった癖毛でさえ、ひとつ結びより評判がよいとはどういうことなのか。

そして何より、イメコンが趣味だからです。

診断

アポ取り→振り込み、写真送付→アンケート回答→面談。
写真はみなさん撮り直しをお願いされるそうですが私もそうで、他人に撮ってもらいました。写真を撮るのが一番難しかったです。
アンケートに答えた時点ではフォーマル、ハードモダン、ダンディが予想。フェイスマッチは完全に忘れていました。

面談


一番最初にみなさん尋ねられるようですが、ポテチを食べるかを尋ねられました。私はスナック菓子類は一切食べないので、ポッキー(こちらも通常尋ねられるようです)もスルーされて次の質問へ。好きなお菓子について、ウィークエンドシトロンを答えたような気がします。結構気分で変わるんですが(※ここでお菓子よりもコーヒーがごはんよりお菓子より好きなのを言い忘れる)。
次の質問は花でした。花も興味ないんですが、と前置きをしながら下の方の直線的なものを選んだと思います。
ここで準備体操(?)が終了、より詳細な質問に入っていきます。以下ざっと概略(たぶんいくつか質問忘れてます)。

Q1. 自認している性格は?
A1. 集中力がある。あと、痛みに強い、とか。(今思い返すと「真面目」「理想が高い」と言われることは多い)
Q2. 装いに色を使うとき、多色使いをするかどうか?
A2. しない。最も面積が大きくてもトップスのみ。(そうよねとの反応)
Q3. 旅行ならどこに行きたいか?
A3. 贔屓にしているホテルがあるので福岡。街と自然のバランスがちょうどよい。あと、海上コテージにずっと憧れがあるが、いざ行くと退屈かもしれない。
(この後、「自然と街を比較したら?」「退屈するからどっちも適度にほしい」というやりとりあり)
Q4. 他の人を誘うことはあるか?
A4. たくさんある。というか誰かと行く場合はほぼ自分から誘っている。
Q5. 休みの日の過ごし方は?
A5. 仕事。読書もする。(※ゲームが一番の趣味であり、カフェ巡りもすることをここで言い忘れる。ほぼ自営業であり休みの概念がないうえ、同業者からも「あいつはいつ休んでいる?」と言われていることも言い忘れる)

いろいろと思い出せる限り以前の好みを話していたのですが、(そもそも記憶がかなり曖昧なので微妙なところ)「生まれ持った好みがかなり埋もれている」というようなお話をされました。むしろ今の好みはハードモダン(もしくは自認する範囲ではダンディ)寄りなんですね。
なので、結果を伝えられるときも、「意外かもしれませんが」と前置きがあり、さらに「クラシックに典型的な伝統的なものへの好みが全く見えないがクラシックです」とのことでした。
その後、フェイスマッチの写真をいくつか見せていただきました。でも、たしかにハードモダンのFMだと首と体が分離しているように見える。クラシックのFMが特別しっくりくるとは思いませんでしたが、消去法的にそれであることは理解できました。サブのフォーマル単体だと堅苦しくなるのも経験済みでした。

クラシック、言葉を選ばずに言うとペースが遅めのようで、さっと納得せず自分の頭で理解しようとするプロセスが入ることも含めてクラシックさんですね、というようなコメントはいただきました。
一般的なクラシックの方はアンティーク系、フリル襟やカメオ、ダマスク柄もいけるそうなのですが、どれも好みではありませんでした(し、もちろん着ない)。ただ、渡辺先生いわく、私がどれくらいそのたぐいの装飾がいけるかどうかは未検証だそうなので、今後「不可」になるのではないかと思います。普段から装飾は可能な限り削ぎ落としているので、要素のフォーマルの存在感が強いのかもしれません。黒のストレートズボンに黒いブーツでも重くなりませんし。(黒はフォーマルの色! ただし、この組み合わせだとトップスは黒にしないと思います。仮に上下黒だったら足元は白と黒のスニーカーですね)首元は夏でも常に覆っていますし、それが◎とのことです。

ワイドパンツは履きますか?と言われましたが、重苦しくなって苦手なんですよね…。フレアスカートはセミフレアが限界です。一応重たい、微光沢のサテンのものを持っています。
普段は紺色、白、黒あたりをベースに、青緑や青、赤を入れているのですが、配色は青緑、紺、茶がクラシックの色だそうです。個人的には、茶色を入れるとほっこりして扱いが難しいと感じています。持ってる茶色、ヘリンボーンのチェスターコートだけですね…。やはりベースのクラシックより好みがシャープ寄りです。持っている唯一のスカーフも、青緑と紺、ペールピンクの幾何学柄だったりします。ただそう考えるとやはりベースはクラシックで問題なさそうです。
最初に自分がダンディかな?と考えたのは、たぶんクラシックにさらに重いフォーマルが入るから、クラシックよりも下に移動して一見それくらいの重さに見える…ということなのでしょう。クラシックとダンディは推奨シルエットが違うので、もしダンディだったらテーパードパンツは生来の肩幅と相まって、もっとしっくり来てるんじゃないかと思います(ダンディは裾すぼまりのシルエット、クラシックは裾広がりのシルエット)。

感性嗜好理論そのものへの考察

感性嗜好理論は7000人以上のアンケート回答をもとに開発されたメソッドです。私はアンケート調査は一応専門にはいっているのですが、今回受けてみて、自分がどうやら統計的外れ値にあたる存在のようだと考えました。
私は10代後半頃からかなり自分自身の好みを開発されており、そういう意味では生まれた場所から物理的にも精神的にも遠く離れています。感性嗜好理論で有意確率がどれくらいに設定されているのかはわかりませんが、仮に5%であるとすると、20人中1人、これに当てはまらない人がいるかもしれない、という計算になります。自分自身では今が一番自分らしいと感じているのですが、この好みはTS法の立場からは(先生が言及されたとおり)後付の要素であり、本来の自分らしさではないということになります。
私は以上の主張によってこの理論が間違っているということを言いたいのではなく、それだけ生まれた場所から(精神的に)離れる人が少ないことを意味しているのではないかという仮説を立てています。
……実は私の仕事もこんな感じで、その現象を成り立たせている前提を問うようなことをやっています。たぶん、これがハードモダンやダンディへの後付の要素となっているんじゃないでしょうか。


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