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壊れた歌声の供養をした。


デスクトップにずっと放置されていた、2024年秋に録音したA00#colorちゃんのUTAU音源。

録音後確認してみたら、マイクが壊れていて、とんでもない波形が録れていたもの……。

もうボツなのは決定していましたが、そのまま抹消するのもさみしくなり、過去曲をUTAわせてみました。



曲は2016年の夏に書いたもの。

この曲はですね、11の音素で成立するようにできています。
ア行、ナ行、ヤ行、ワ行からの11音。

意味より音の響き重視ですね。

制約があると予想外の歌詞ができて面白いです。


この曲は昔、ペットボトルの音から声を練成しようとして、とりあえずできた音素だけで歌を作ってみたものです。

ペットボトルの音源は引っ越しを繰り返しどこかに行ってしまいました。
声練成、なかなかに大変だったのに……。

Vocalizer で使ってまず母音を作って、そして母音があれば編集でヤ行ワ行など半母音やナ行も作れちゃうという。そこで力尽きました。

でも冷静になるとペットボトルから声作ろうとしているってちょっとクレイジーですね、お前は何を言っているんだという、笑
またやりたい。しかし大変だからなあ。やる可能性10パーセント。



とりあえず今回のUTAU音源も、この曲で声のイメージをチェックすることにしました。
単独音11音だけがーっと原音設定すればオッケーですからね。
11音なら朝飯前って感じですかね! ぱっと終わらせて。

だからこの音源は「愛がある」って言えないのね。「る」が足りない。


そうして現在、この曲の初版バージョンがインターネットのどこにもなかったので、YouTubeにも投稿してみました。

投稿にあたってタイトルもつけました。



プロジェクトファイル。波形どうした。


こうやって聴いてみるとそこまで大変な音にはなってないように感じますが、波形がおかしくなっているんですよね……。

DCオフセット?がおかしい。
波形の真ん中の位置がずれていて、UTAUに読み込ませたところ上半分がばっさり消えました。

あとは音がじゃりっじゃりなんですよ、曲は環境音があるからあまり感じないけど、ソロ再生で聞くとちょっとこれは使えない。

なんとか曲として成立するように、オートメーションで音量を編集しました。


声質は、ちょっと低いところで録りすぎましたが、思ったより悪くはなかったけどな。ところどころ気になるが。

この日、寝不足で録音したのでコンディションがぐだぐだだったんですよね。その割にはひどくないかな……。(なぜ録ったって話なんですけど、急に気が向いたので)

ただ理想としてはもっと弱く暗い声にしたいなとは思うので、次に録音するときに活かします。



というわけで、このUTAU音源には消えてもらいます。

UTAU音源は消えるとき、歌った声しか残らない。

人はいなくなると真っ先に声が思い出せなくなるといいますが、UTAU音源は逆に声の記憶だけになる。

良く知っている人でもしばらく会わないと、声ってうまく思い出せないですよね。
確かに聞いていたはずなのに。不思議です。声は儚い。

このA00#colorちゃんはこの曲データのみしか残らないのだな。

A00#colorちゃんって音源のライブラリーごとに別の存在だとしたら、この子は一曲だけ歌わせて殺めるということに。

A00#colorやUTAU音源の自我やアイデンティティについて考えると、少し楽しくてさみしい。この話をいずれどこかで歌にしたい。


にしても、コンデンサーマイクはやはりデシケータ、湿度管理できるケースを用意しないと壊れますね。勉強になった……。

これはAT4040というマイクで、正直値段的にもうちょっと長持ちさせたかった思いがあります。

コンデンサーマイクは繊細な音を拾ってくれる代わりに壊れやすい、という特徴があって。

たぶん壊れた原因は湿度だと思います。
乾燥剤とジップロックだけじゃ防げなかった模様。
衝撃は与えてないはずです。使い方もそんな変な接続してないし。

次買うのは安いコンデンサーマイクかな。
少しグレードを下げてAT2020か、もっと安物でもいいか。
デシケーターは次回も買わずに、マイクを使い潰すかたちでいきます。デシケーターを置くところがない。

もう諦めて丈夫なダイナミックマイクだけのほうがいいのかな、とも思うのですが、弱い発声が欲しいのでやはりコンデンサーがいいよねー!
コンデンサーマイクはトイピアノの動作音まで録れるし。

次のマイクは長持ちすることを祈ってください……。


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akari-A
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