成人式に行けなくてもあなたは悪くない。
成人の日ですね。
新成人の方々、おめでとうございます。
どうか幸福に、ただ幸福な大人として生きていけることを願っています。
毎年思い返す。
二十歳前後は人生真っ暗で記憶も曖昧なんだけれど、成人の日だけは記憶があります。
精神疾患がかなりひどくて、鬱で学校も辞めて仕事もできず、これからどうなるの?って時期でした。
ただずっと死にたかった。
だから友達に合わせる顔もないと思って、成人式は行かず、車の教習所の予約を入れていました。
なのに当日大雪!東京で数年に一回の大雪で!
なんで東京は成人式と入試に雪が降るんだろう!
最悪です。当然電車は止まります。
ガラケーから教習所のサイトに行き、キャンセルの手続き(ガラケーだった!)。
結局そのまま家に引きこもって一日を終えました。
そうか、もう元気な学生には戻れなくて、このまま前に進むしか道は残っていないんだな、と思いつつ。
なぜか成人式当日になってから、母親が写真を残したいって言い始めて、言われるがままなぜか成人式より後に写真を撮ったけど、あれは一体なんだったんだという感想。
撮らなくていいと言えばよかった。
喜べないのに写真を撮っても、嫌な気持ちが残るだけだったな。
成人式には振袖を考えるよりも、スーツを買えばよかった、と今は思っています。
新成人の方は、記念日にはスーツがおすすめです。今後絶対使うから。
昔の自分に言いたいことはただ「あなたは悪くない」に尽きるのです。
精神疾患になったのも、学校に行けなくなったのも、何も続かないのも、成人式に行きたくないのも、全部あなたのせいではない。
元気がないからで、ないものはないのです。そしてそれはあなたが何か悪いことをしたからではない。
しっかりしろとか、甘えるなとか、大人はいろいろ言うけれど。それに対して謝ったり、何か埋め合わせをする必要はないということ。しっかりしようとしているし、最大限甘えないように、もうすでにしている。このままではいけないと、本人が一番知っているのだから。
そして、元気がないときはまだ、これからどうすればいいかなんて考えなくてもいい。必要なのは、悲しいことを悲しむことであって、悲しみを振り切って無理矢理前に進んでいくタイミングではないと思う。
人間、環境とタイミングで変わるからね。
実家にいるときは私、なんでもすぐ辞めちゃうねって親に言われてましたからね。
ひどい呪いをかけられたな?と思うけれどそれは置いておいて。
今、作曲も編み物も10年以上続いているし、絵も実家にいるときからブランクなしで描いています。
少し元気になったら、辞めちゃう人とは言われなくなりました。
本人にどうしても問題があってその人だけが絶対に悪いということは、かなり少ないんじゃないかって今は思っています。
だから、そう、自分をあまり悪く言わずにいこう。
なんだかんだで月日は過ぎ、成人の日のことを思い出しても暗い気持ちにはならず、冷静に淡々と記憶が取り出せるようになりました。
もう12年前だもんな、12年もあれば、感情もしっかり記憶の格納庫に収まってくれるものですね。
大人になると子供のころとはまるで違うスピードで、あっという間に毎日が過ぎていく。でも振り返ればそれなりにいろいろありました。
時間が経てばある程度はなんとかなるものだなとも思う、そんなこと全然信じられなかったけれど。
もうすっかり、成人の日に自分語りをするおばさんになりつつありますね、笑
いいじゃんね、自分語りね、人のストーリーを聞くの私は好きだよ。
今日は古い曲をお送りします。
「白蛇舞曲」です。
この曲、へび年だーって書いた記憶があるので、干支一周前なんですね!!
それこそちょうど二十歳のころの曲です。
お時間ありましたらお聴きください。