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付き纏う、夢の自分 一話完結(週一物語)2/10
いつもこの夢を見るときは特別じゃないんだ。いつもの横寝から夢に入る。始めの夢はいつも遊園地があるんだ。僕は誰かとその遊園地に来ている。そこは有名なパークみたいに広くて、たくさんの乗り物に乗る。どの乗り物も楽しくて、僕は誰かと一緒に笑ってるんだ。あまり現実では笑わない僕がそんなに笑うなんて、変だろ?でも、その世界ではそれがナチュラルにできるんだ。時間もお金も、いつも背負っていた責任感も義務感も忘れられる。自由ってのはこういうことかッ!と叫びたくなる。笑顔を出すたびにその思いを噛み締めていた。
でもその自由は消えるんだ。一緒にいた人が倒れ出す。さっきまで僕と一緒にいた誰かが倒れる。意識がはっきりしてない…。…僕はそれを見て、誰かに助けを求める。張り裂けそうな叫び、人に声をかけても、誰もこっちを見てくれない…。
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