【あかっぱのブラジル協力隊活動記】ブラジル編vol.5
Boa noite あかっぱです(^^♪
今日はブラジルの医療制度について。
ここ2~3週間程度、なーんか体調万全じゃないなーと思いつつ
サンパウロ方面の研修week(&呑み会三昧)
&
エアコンガンガン効いてるバスでの長距離移動の連続
を経て、はじめは咳が止まらない。。。
でも、熱はなし!
ところがとうとう声が全くでない状態に。。。。
熱はなかったからコロナじゃないだろうと思って、その日の授業はGoogle翻訳様様をテレビにつけて何とか補助してもらいながらやりつつも、悪化の一途。。。
近所のおじさんに
「前に隣のクリニックで検査してもらったら、すぐに見てもらえて、陽性で薬もらえたよ」
という、嬉しいのかわからない話をもらい
「さすがにこれでコロナだったら子どもたちに申し訳ないな」
ということで翌日、朝一で、自宅兼学校のすぐ隣にある村唯一のクリニックへ。
研修で、ブラジルには「SUS」っていう医療制度がしっかりしていて、パブリックな病院は無料
しかも、ブラジル国民でなくても全員無料
という話を、なんとなーく聞いていたので、まあなんとかなるか、ということでひとまず病院へ。
「コロナの検査を受けたいんですけど・・・」
と行くと
「ちょっと混んでるから、あと1時間したら来て」
とのこと。
そして1時間後にまた行くと
「コロナの検査、ここではできない」
と。
おじさんの話はいづこへ!??と思いつつ、言語もわからないので言われるがままに待合室で待っていると
あれよあれよとSUSの登録と、私が住んでいるミランドポリスという地区の医療サービスの登録をしてくれることに。
「こっちの部屋に来て」
「あ、パソコンの調子が悪いからやっぱりこっちで」
「(両親の名前を聞かれた後に)あれ、なんでかお父さんの名前が登録できないわ」
とブラジルらしい?手間がかかって、やっとのこと診察券を。
って、ほんとにこれが国と町で使える大事な登録証?
と思うくらい雑なかみっぺらを渡され。。。。
そして、帰ろうと思ったらなんでも診察をしてくれるとのこと。
診察は若めで笑顔少ないちょっと怖めのお姉さん医師さん。
まずもって診察の専門用語は全くわからない&症状の単語を全然知らない自分なので、Google翻訳様様に頼るわけですが、若い怖目のお姉さん医師さんがまあいい人で、ちゃんとめんどくさがらずGoogle翻訳で問診をしてくれました。
そして、日本と同じように喉を見られ、血圧と脈拍を測られ、アレルギーの有無を聞かれたかと思ったら
その場で処方箋を印刷してくれ
「これをfamacia(薬局)に出して」
と。
でも、そのfamaciaがわからなくて、すぐ近くだったのでそこまで案内してもらい(やっぱりいい人)薬をもらうことに。
*ここまで症状、何の病気なのかわかっていません。
処方箋を渡すと、
「ごそごそ」
「ハイ」
と薬を渡される。
。。。。。。。
待ってーーー!!!
日本の薬をもらうときにあって、今回ないものがたくさん
まずお金は本当に無料なんだなってことは実感としてわかりつつも
薬の説明や飲み方の説明が全くない!
自分が、言葉がわからないからってことで省かれたのか、ほかの人もないのかはわからないけど、さすがに飲み方を知らないで飲んで大変なことになったら困るので、飲み方をつたないポルトガル語とGoogle翻訳様様にお力をお借りしながら何度も確認していざ帰宅。
*この段階でも、自分は何の病気なのかわかっていません。
薬の名前をネットで調べてみると
「ふむふむ、これは咳を止める薬なのね」
「ふむふむ、これは抗アレルギー剤なのね」
「ふむふむ、これは日本では認可されていないのね」
「ふむふむ、これは肝毒性があるのね」
「ふむふむ、海外の多くの国では禁止されているのね」
え!???
あの、怖そうに見えて、実は優しかったお姉さん、あんなにあっさりした診察しておきながら実はとんでもない薬を出してきたのでは!???
などと勝手に考えながら
でも、まあ薬として出してくれたわけだし、郷に入りては郷に従えということで、飲んでみることに。
〈翌日〉
「お、昨日より声が出やすいぞ」
〈翌々日〉
「あ、咳も収まってきたな」
〈三日後〉
声、ほぼ完全復活!
さすが、薬!医学の力!
さすが、不認可だけあって!?、効果てきめん!
後日、ブラジルの薬は効き目が強いから胃腸がやられるといったこともあると言われたのが、それもなかったので一安心。
ブラジルは、以前も書いたように貧富の差が激しすぎて、病院でお金を取ったら病院に罹れない人が多すぎるから無料になっているんですが
その分
・待ち時間が長すぎる
・いい先生は私立にみんな行ってしまう
と言われていたのが
・待ち時間はほとんどなし。なんなら日本より待たない(けど、機械トラブルはあり)
・怖めだけど優しい先生あり
ということが判明。
(もちろん自分が見てもらったのが田舎の、それも村唯一のクリニックだから、ということもあってだとは思いますが)
しかも、外国人で、ただぱっと寄っただけのような自分でさえ、ちゃんとした薬を、ちゃんと3種類も(うち、日本を含む国々で不認可の薬あり)出してくれる
その懐の広さ(ただ面倒くさいだけ!?とは考えず)に、すごいなと思いました。
日本だったら
「税金を払っていない人(旅行者でもSUSが受けられるので)にまで医療サービスを受けさせるなんてお金の無駄だ」
とかって言われてもおかしくないような気がしてしまう。。。
もちろん、どっちがよくてどっちが悪い、というわけではないけど、日本との違いを感じた、ブラジルでの初病院罹患でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。