コミュニケーションセミナー④
皆さんは最近泣いたのはいつですか?
思いっきり笑ったのはいつですか?
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こんばんは!あかっぱです。
今日は4回目のコミュニケーションセミナーを通して学んだことをまとめていきます。
ずばりテーマは「褒め」。
しかし今回、「褒め」、いやそもそものコミュニケーションの根幹にある「あるもの」の存在が今回わかりました。そのことについて書いていきます。
褒めることはいいこと?
心理学の世界では3大巨匠と呼ばれる人がいます。
フロイト
ユング
アドラー
です。
皆さんも名前だけは聞いたことがある!という人も多いのではないでしょうか?
この3人、実はユングはフロイトの弟子だったり、アドラーはフロイトの共同研究者であったりと関係性が強い3人なのですが、実は心理学的な区分としては
フロイト・ユング = 因果論(原因論)
アドラー = 目的論
と二つに分けて考えられます。どういうことか。
例えば、犬が苦手なAさんという人がいるとします。
因果論では、Aさんが心配性な原因を過去に求めます。具体的には「小さいときに犬にかまれたから」「小さいときに犬に吠えられたから」など。
しかし、目的論では、「人間のすべての行動は何かしらの目的によって起こる」という考えに基づきます。具体的には「犬のにおいをかぎたくない」「ぺろぺろなめられたくない」など。
そしてこの「因果論」か「目的論」かで、人への接し方がわかります。
先の「犬嫌い」を例にするなら、因果論では「トラウマ」を取り除くことに焦点を当てます。それに対し、目的論では「犬のにおいなんて大丈夫だよ」「ぺろぺろなめられても死にはしないよ」と前向きな言葉をかけます。
そんな目的論に基づくアドラー心理学では「ほめ」を完全に否定しています。
なぜなら褒めることで、その人が「褒められること」が目的で行動してしまう、と考えるからです。
もちろん、アドラー心理学のいうように「褒められること」が目的になってしまう人もいると思います。
しかし、率直に考えてみてください。褒められていやな気持になる人はいないですよね?どちらかというとうれしい気持ちになる人が多いと思います。そして、「褒められること」で自己肯定感が上がり、能力が伸びる人もいます。
結論、褒めることは「時」「場」「状況」によってヒットするかどうかは変わります。
だとしたら、まずは「褒める」べきではないでしょうか?
そして、褒めた時の相手の様子を観察することが一番良いのではないかと私は考えます。
褒めが苦手な日本人
日本人は「褒める」のが苦手だと言われています
なぜだと思いますか?
理由はいくつか考えられます。
・謙遜の文化だから
・褒め(プレゼント)をしたのに無視されたら怖い、寂しい、という心理が働くから
・褒める自信がないから
・褒める技術(バリエーション)がないから
あー確かに!と私自身は思います。
皆さんはスポーツでいいプレーをした友達をなんと褒めますか?
「ナイス!」
ほら、英語を使っていませんか?
日本語で言うとしたら
「やったね!」「すごいね!」「素晴らしいね!」
この程度ではないかなと思います汗
(本当は「秀逸な」「卓越した」「傑出した」「抜群」など言い換えはあるが、どれも日常会話に使えるかというとうーんとなる気がする…)
それに対し、英語では
「Good!」「Great!」「Excellent!」「Congratulation!」「Cool!」「Wonderful!」「Amazing!」「Pretty!」「Good job!」「 Marverlous!」Awesome!」
など伝え方がたくさんあります。
それだけ日本語は「褒め」が文化として根付いていないのです。
しかし、だとしたら、だ!
そんな日本で「褒め」をマスターしたらほかの人と差別化でき、「人との関係づくり」の面で人より一歩先にいけるのではないでしょうか?
そのための「正しい褒め」をマスターしたい!と思いました。
褒めの極意
さあ、皆さんはどんな風に「褒め」ますか?
私はこういうときが多々あります。
「○○君、すごい!」
「○○さん、かっこいい!」
「○○さんってセンスいいですよね!」
しかし、これでは褒めの本領を半分も発揮できていないのです。
なぜか?
「対象」がないからだ。
さあ、では具体的に「褒める」となったときにあなたは相手の「何」を褒めていますか?
私はそもそもその「褒める対象」さえ意識していなかったです!無意識で、その時「いい」と思ったことを褒めていました。しかし、褒める対象はたくさんあります。
① 外見やその人の雰囲気、イメージ :「今日の髪型決まってますね!」「○○さんって暖かい雰囲気ありますよね」
② 育ち :「○○さんって箸の使い方上手ですね。家庭の教育がしっかりされていたんですね。」
③ 経歴 :「○○さんって△△大学出ていらっしゃるんですか!」
④ 人柄 :「○○さんっていつも人のことを考えてくれていますよね」「○○さんって心が温かいですよね」
⑤ 能力 :「○○さんって仕事が速いですよね!」「○○さんって頭の回転が速いですよね」
⑥ 行動 :「いつも誰よりも先に来て仕事をしていてすごいな!」「店員さんにお礼を言っていてすごいですね!」
⑦ 結果 :「ごみ捨てやっておいてくれてありがとう!」
⑧ 存在 :「○○さんがいるだけで場が明るくなるよ!」
⑨ 仲間や家族 :「○○さんっていい仲間を持っていますよね」「○○さんの家族って皆さん温かいですね」
⑩ 声や話し方 :「○○さんの声って渋くていい声ですよね」
⑪ ギャップ :「○○さんって、厳しそうに見えて実は人にやさしいところありますよね」「○○さん、見た目は派手だけど実はすごく丁寧な方ですすよね」
⑫ 立ち振る舞い :「○○さんっていつもあいさつができていてすごいですよね」
⑬ 好きなもの :「○○さん、ラルフローレンが好きなんですか?センスいいですね!」
⑭ 変化や過程、成長 :「○○さん、前あった時より話し方が上手になっていますよね」
⑮ 意欲 :「○○さんって学ぶことに対していつも意欲的ですよね」
⑯ 過去の人生 :「○○さんって高校の時生徒会長だったんですか!すごいですね。」
⑰ 志・ビジョン :「○○さんって将来は海外で働こうと思っているんですか!すごいですね」
⑱ 短所 :「(勉強が苦手な人に)○○さんって自頭いいですよね」*やや高度
さて、ここまで見て気づきましたか?
基本的に「褒める」時にも前回、相槌のテクニックでも紹介した「さしすせそ」を付け加えるとよいです。
さ:「さすが!」
し:「知らなかったです!」
す:「すごい!」
せ:「センスいい!」
そ:「そうなんですね!」
ここで、大切なのは「具体的に対象を褒める」ということだ。
そして、さらに気づきますか?
実は、「さしすせそ」を使わなくても「褒め」になるんです。それは相手が気づいていないことや具体的な対象や姿を「指摘する」だけでも「褒め」になります。
例えば、多くの人が指摘しない「声」。「渋い声ですね」というだけでもそれは褒めになります。
さらにさらに、ここに「Iメッセージ」を加えるとより強力だ!
「私は好きだな!」「ありがとう!」
これを付け加えることで褒めが協調されます!
そして、ここでマインドとして大切なことがあります。それは「事実を褒めなくてもいい」ということ。
???
となる人も多いだろう。
例えば、決して顔がよくない人に「かっこいい」といっても傷つけるだけなのでは?と。
しかし、違う。自分が本当に「かっこいい」と思っているなら、その自分の「思い」が事実だからです。
ここでニーチェの名言を紹介しよう。
事実というものは存在しない。
存在するのは解釈だけである。
その他大勢のいうことではなく、あなたの「解釈」が正しんです。
しかし、逆に「思ってもないこと」を褒めるのは違います。
そのため、褒めるには「自分の心と向き合う」ことが大切だ。
自分の心に素直に、そしてその「思い」を伝えることが「褒め」なんです。
褒めのポイント:
① 具体的に対象を褒める
② 「さしすせそ」を付け加える
③ 多くの人が指摘しないことは指摘するだけで褒めになる
④ Iメッセージを付け加えるとより強力
⑤ 事実ではなく、自分の感じたこと、思ったことをなんでも褒める
褒め返しの極意
皆さんは、人から褒められたときに「いやいや、自分なんてまだまだですよ」と言ってしまった経験はないでしょうかか?
私はめちゃくちゃあります!というか、むしろそれしかない!笑
あかっぱのような人が日本人には多い。なぜか?
先のような謙遜に始まる日本の文化もあるが「自分は褒められるに値しない存在だ」という潜在意識(自己肯定感の低さ)があるからです。
しかーし!
褒めた相手はその人にプラスの気持ちになってほしくて「褒め」ている。
ならば!
受け取り側はその要望に応じて「プラスの気持ち」になるのが礼儀ではないか!そんな風に思いました!
さらに、ここでも発想を変えてみよう!
この褒められた後の返し(褒め返し)が上手になれば、苦手な人が多い日本で、コミュニケーションにおいてほかの人より一歩先に出られるのではないだろうか?
もうやるしかない!
褒め返しの基本は
① 相手の「褒め」を味わう :「ありがとうございます」「おかげさまで」
② Iメッセージを伝える :「嬉しいです」「これからこうしていきます」
③ 相手を話の主人公にする :「○○さんのおかげですよ」「○○さんもですよ」
である。
具体的に見ていこう!
パターン①
Aさん:「あかっぱさんっていつも元気ですよね!」
あかっぱ:「ありがとうございます!実は最近仕事も充実しているんですよ。それも全部Aさんのおかげですよ。」
*高度なのは「よく言われます笑」「元気有り余っています。いりますか?笑」
パターン②
Aさん:「あかっぱさんってとっても優しいですよね」
あかっぱ:「ありがとうございます!自分でも大切にしているのでうれしいです。でもAさんのようになりたいと思っているだけですよ。」「いつも優しいAさんにそうやって言ってもらえるとよりうれしいです。」
*高度なのは「心はもっと温かいですよ笑」
パターン③
Aさん:「あかっぱくん、今日乗ってるね~」
あかっぱ:「そうなんです!絶好調です!Aさんがあげてくれているんですよ。」
しかし、一番大切なのは…
感情
いくら言葉として褒めていても、そして褒め返していても、「本当にすごいと思っているんだよ」「嬉しいんだよ」「ありがたいな」といった「思い」が伝わらなければ意味がありません。
そこで大事なのが「感情」だ。
喜怒哀楽
これを表に出すのが苦手な人はいないだろうか?
私は苦手です笑
というより、「意識してもうまくできない」という「クセ」があることに今回気づくことができました。
学校では「いい子でいなければならない」「周りに迷惑を変えていけない」
日本の世間体や間柄を気にする文化(学校文化)があかっぱのような「感情を出すのが苦手」な人を生んでいるのかもしれない。
しかし、感情は人間だれしもある。
ということはそれを練習すればできるようになる、ということだ。
ここでこそ「あかっぱが感情を表現できないのは今までの学校文化のせいだ」と原因論で考えるのではなく、「あかっぱは感情を表現してコミュニケーションをうまくできるようになりたい」という目的論で行動すべきだ。
最後までお読みいただきありがとうございました。