情熱大陸は好きですか? セミナー②
こんにちは、あかっぱです(^^♪
立て続けの投稿です!
前回の投稿はこれ
とっても素敵な医者であるしかさんの「情熱大陸は好きですか」セミナーから学んだこと
今回はその第2弾。
前回は「内容」から感銘を受けたことをまとめました。しかし、このセミナーはその「構造」からも、すごく学ぶことがありました。今回はそんな「構造」から学んだことをまとめてみたいと思います。
セミナーの構造
今回、しかさんのセミナーを受けさせてもらってセミナーには以下の構造が必要なのだろうと、今の自分が気づいたことを上げてみます。
① 主催者の想い
② リサーチ
③ 参加者の想い
④ 参加者の想いへの返し
⑤ 主催者の想い
⑥ 問い(クエスチョン)
① 主催者の想い
セミナーは主催者の「想い」があってはじめて成り立つものです。
今回しかさんの場合「鹿谷流、情熱大陸的人の見方(診方)を共有したい。皆さんにもそんな視点で人を見て人生を豊かにしてもらいたい。」という想いがあったのだと、セミナーを受ける中で、それこそ、するめを噛むたびにうまみが口に広がるかのように、じわじわと伝わってきました。
② リサーチ(参加者の想い)
セミナーは初めての人も含めながら、集まった人たちで創り上げていくものです。
今回しかさんのセミナーの場合、参加者の中であまりかかわりがない人がいたため、よく知っている人からの他己紹介、という形で参加している人をまずリサーチしました。
そして、次に「情熱大陸ってよく見ますか?」と、参加者の、テーマである情熱大陸へのとらえ方をリサーチしていました。
参加者が「情熱大陸」にどんな思いを持っているのか、もっと言えばドキュメンタリーに対してどんな思いを持っているのか。
そこを知らずして「情熱大陸」をテーマにセミナーはできないのだと感じました。
③ 参加者の想い
しかさんは②の話の中で「ドキュメンタリーをあまり見ない人」の想いを聞き、それに対し「ドキュメンタリーが好きな人」がどんな想いをもって観ているのか聞き、再び「ドキュメンタリーをあまり見ない人」がどう受け取ったかを聞く、と参加者の「ドキュメンタリー」に対する想いをたくさん表出させていていました。
④ 参加者の想いへの返し
③で参加者の想いを聞き、その内容をまとめたり、反復したりすることで、参加者の皆さんの想いを受け止める。そういう場面がしかさんのセミナーでは多々ありました。
⑤ 主催者の想い
そして、④で参加者の想いを受け止めたうえで「私はこう考えます」と、自分の伝えたい思いを伝えます。
しかさんの「あなたの周りのも情熱大陸が溢れているよ!そういう目で周りの人を見て!」という、「このセミナーで何をみんなに伝えたいのか」という目的(想い)がはっきりとした伝わってきました。
⑥ 問い(クエスチョン)
そして、参加者の想いや主催者の想いを共通したうえで、話を方向付けたり、深めたりするための問いが必要です。
この③~⑥が、しかさんのセミナーでは以下のような場面で表れていました。
「何かやるときに『無理』と言っている子に対し、どう接しますか?」という問いに対し、参加者が
「後押しする」
「なんでそれをしたいの?と聞く」
「その子がそんなことを言うのはなんでだろうと考える」
という参加者の意見が出ました。
その3人の意見に共感しつつ、
「あなたの周りに情熱大陸であふれていませんか?」
と、あかっぱのハートを射抜く、しかさんの想いがシェアされました。
その後も
「どういう人には興味を持てて、どういう人には興味を持てない?」
「なんで今まで背景(バックボーン)を見てなかった?」
など、核心的な「問い(クエスチョン)」によってセミナーが方向付けられ、参加者がさらにそれについて語り、深めあっていきました。
そうやって、
参加者の想い
主催者の想い
これが相互に絡まりあい、高めあい、気づきあって、深まっていく。
これがセミナー、もっと行けば深いコミュニケーションなのかもしれません。
さて、今回、なぜこんなしかさんのセミナーの構造の解説のようなことをしたのかというと、実はあかっぱ自身もその前日に「ライティングセミナー」と題し、セミナーをさせていただいていたからです。
そして、そのセミナーはまさに、先ほどの①~⑥すべてがかけたセミナーでした。
前半はただひたすらにあかっぱが伝えたいことを伝えるだけ。
それに対して、仲間が「参加者とあかっぱの割合が1:9になってるよ」「もっと周りの人に振ってあげて!」と指摘してくれ
そこから想いを聞いていこうとシフトチェンジするも、今度は語ってくれた人の想いを受け取り、返し、自分の思いを絡ませる、ファシリの難しさを痛感したセミナーでした。
なぜそうした「失敗」をしてしまったのか?
しかさんのセミナーとの違いは何か?
① ファシリの技術のなさ
② 参加者への思いやり(想像力)のなさ
この二つのように思います。
その中でも②の参加者への思いやり(想像力)のなさが一番なように思います。
セミナーこそ、自分にベクトルを向けるのではなく、相手にベクトルを向け、常に
「この人は何を考えているのだろう?」
「どんな思いでいるのだろうか?」
「この言葉は伝わっているのだろうか?」
こうしたことを考え続けなければセミナーにならないのだとしかさんのセミナー受けて痛感しました。
それこそ、セミナーを行うことそのものに「情熱大陸」の視点が必要なのです。
セミナーには「こうやって、こうやって、こうやる」といった明確な道筋はありません。
学校での一斉講義型の授業や大学等での講義がある意味「ツアーガイド」であるならば、セミナーは「旅」です。
その時々で興味が湧いたものに寄り道しながら、でもみんなで前に進んでいく。そして、みんなが満足感を持てるように旅を一緒に創っていく。
これはコミュニケーションも同じだと思います。
人とのかかわりも同じだと思います。
人生、平坦な一本のまっすぐな道しかない、というものは少ないと思います。
上り下りがあったり、曲がっていたり、分かれ道があったり
そんな人と人とのかかわりの中から生まれる偶発的な時間・空間はとても素敵で、学びが多く、満足感が高いことをここ数か月、こうしたセミナーを受けていて感じます。
今度は自分がそんなセミナーを創り、参加者の皆さんとそういう時間と空間を共有できるようになりたい!そしてほかの人に豊かな気持になってほしい。
それは回りめぐってあかっぱの人生を豊かにしていくひとつの足がかりになると思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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