コミュニケーションセミナー③
無意識って怖い
今回はそんなお話。。。
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今回私は、コミュニケーションセミナーを受けて自分のコミュニケーションの「くせ」がよくわかりました。
今回は実際にセミナーの人たちで行ったロールプレイから見えたあかっぱのコミュニケーションの「くせ」を具体的な場面をもとに書き上げてみたい。
いいコミュニケーションとは
そのまえに「いいコミュニケーション」とはなんなのだろうか?
ズバリ「好きなことを話すこと」と「キャッチボールをしながら高めあうこと」だ。
「好きなことを話すこと」
やりたいことはたくさんある。しかし、やりたいことが必ずしも「楽しいこと」であるとは限らない。
例えば、「釣りをやってみたい!」と思ってやっても、全然釣れなくて「つまらないなー」となるようなことは往々にしてある。
でも、「やりたいこと」を続けることでそれが「好きなこと」になることも往々にしてある。なので「やりたいこと」を続けることは大切だ。そして、人と話すときも相手の「好きなこと」の話題をみつけ、話を深めることができれば相手との会話に困ることはない!
コミュニケーションの構造
人と話すときは図のようなx軸とy軸を頭に入れながら話すとよい。
x軸に来るのは話のジャンルや属性。これは相手にヒットする話題を広く探っていく視点だ。具体的にはあとで!
y軸に来るのは話が軽いのか重いのか、はたまた深さ話なのか浅い話なのかだ。相手がしている会話は軽い話なのか重い話なのか。
この2軸の視点を持つと相手の話の構造が見えてくる。
が、それが無意識でできるようになるまでにあかっぱはまだまだかかるが、コナン君のハイテク眼鏡のように瞬時の構造が見えるように訓練あるのみ!
「キャッチボールをしながら高めあうこと」
「会話はキャッチボールである」
図のように、お互いに投げて、受け手をリズミカルに行えればキャッチボールは成立する。そうして共通の話題について話し、話の内容を深めていければ「いいコミュニケーション」になる。
そのイメージを持つと「いいコミュニケーション」ができているのか、そうでないのかがイメージしやすい。(これも具体的な話はあとで!)
キャッチボールでとらえたときに「いいコミュニケーション」があるなら、逆の「悪いコミュニケーション」も存在する。それは以下の8つに規定される。
① ずっと投げ続ける : 「私が好きなものは○○で、どこどこに住んでいて、・・・」
② 一度に投げすぎる : 「○○さんはどこに住んでいるんですか?好きな食べ物は何ですか?嫌いな食べ物は何ですか?なんで△△が好きなんですか?」
③ 球が速すぎる : 自分の話すテンポや話題の展開が速すぎて相手がついてこられない
④ 球が遅すぎる : 自分の話すテンポや話題の展開が遅すぎて相手が話のリズムに乗れない
⑤ 球が軽すぎる : チャラすぎる
⑥ 球が軽すぎる : 話の内容やトーン、テンションが重すぎる
⑦ 受け手が球をとってくれない
⑧ 受け手が違うものを投げてくる
あかっぱは⑦と⑧が課題だとはっきりしたので、そのこともまた後で!
会話①
さて、ここからは具体的な会話をもとに!
森田さん:「あかっぱくん、髪型おしゃれだね」
あかっぱ:「いやー、実は今日の髪型失敗しちゃって…」
ストップ!
さて、こんな会話の最初の最初の時点であかっぱはコミュニケーションで大きなしくじりをしている。何をしくじったのか、皆さんはお気づきだろうか?
「会話はキャッチボール」
その視点を持っていれば、「おしゃれだね」と褒めてくれたのに対し、「いやいや」と否定をする、ということはもらったボールを捨てているようなものだ。
「おしゃれだね」⇒「ありがとう」
これでキャッチボールが成立する。
「ありがとう」と一度受け取ってから、「でも、実は今日は失敗しちゃってさー」と話を続ける(ボールを投げる)ならよい。まさに、先ほどの「悪いコミュニケーション」の「⑦受け手が球をとってくれない」である。まずは投げてくれたボールは「受け取る」ことからキャッチボールはスタートするのである。
会話②
お題「家具について」
たけちゃん:「私は結婚するまで家具に興味がなかったんですよ。あかっぱさんは家具に興味がありますか?」
あかっぱ:「いやー、ぼくも家具に興味ないんですよねー。今の家の家具も姉のおさがりで。」
たけちゃん:「へー。あかっぱさんはおさがりでも気にしないタイプなんですね。私は兄弟がいたのでおさがりばかりであまりおさがりにいいイメージないんです。あかっぱさんは、自分だけのものがほしい、とかなったりしませんか?」
あかっぱ:「あまりならないですねー、ぼくはそもそも物欲がなくて。」
たけちゃん:「物欲ないんですね。じゃあ、なにが物欲の代わりに何が好きなんですか?」
あかっぱ:「ぼくは経験や思い出を大事にしているんです。」
たけちゃん:「あー、だから旅行とかが好きなんですね。」
ストップストップ!もう書いているこちらが恥ずかしくなるほどのしくじりをしていますね、はい。
さて、あかっぱはどこにしくじりをしていっるか皆さんはおわかりでしょう。
家具の興味ありますか ⇒ いいえ、ありません
自分だけのものがほしくなりませんか ⇒ なりません
もう、いつだかニュースで話題になった沢尻エリカの「別に」並みにひどい。(時代が古い汗)不愛想な寿司屋の親方でももう少しは反応してくれそうなものなのに…
この時点で2度も、キャッチボールのボールを投げてもらいながら、完全にボールをスルーしています…
「ぼくも家具に興味ないんですよー。たけちゃんは今は家具に興味あるんですか?」など、否定をするなら、逆にこちらからボールを投げて(質問して)あげなければキャッチボールは続かない。
会話③
さらにたけちゃんとの会話は続く。
たけちゃん:「最近行った旅行とかありますか?」
あかっぱ:「最近は年末に京都に行きました。めちゃくちゃ楽しかったんです。」
たけちゃん:「へー!どんなところが楽しかったんですか?」
あかっぱ:「京都の先斗町というところで飲み歩いたのが楽しかったんです。」
たけちゃん:「いいお店があったんですか」
あかっぱ:「赤のれんのおばんざいの居酒屋に入ったんですが、そこがよかったんです。カウンターしかなくて狭いんですが。」
たけちゃん:「おかみさんと話ができるとか?」
あかっぱ:「そうなんです!おかみさんがとってもいい人で、隣の人とはなしができるように仕向けてくれたりして。」
たけちゃん:「めっちゃいいですねー!私もお酒が好きなので、いつか一緒に飲みに行きたいですね!」
たけちゃんが本当に神すぎる。
先ほどからの会話でたけちゃんは、コミュニケーションの構造でいう「横軸」の視点であかっぱにハマる話題を探していた。
家具 ⇒ × おさがり ⇒ × 旅行 ⇒ 〇
そして、見つかった「旅行」というあかっぱの「好きなこと」を深堀してくれた。
さらにさらに、たけちゃんがすごいのは「自己開示」「ミラーリング」「相槌のテクニック」「予測の会話」をふんだんに使っていること。
*予測の会話とは「多分こうじゃないかなー」と検討をつけて尋ねること。占い師が「あなたの悩みはこれですね」というかのように。今回のたけちゃんの場合「おかみさんと話ができるとか?」と尋ねている場面。
会話④
お題「こどもについて」
仲野君:「自分は小さい子を見ると『かわいい』ってなるんですよ。でも、小学生とかになるとうまくかかわれなくて。先生であるあかっぱさんにぜひこどもとかかわるコツみたいなのがあれば教えてほしいんですが。」
あかっぱ:「ぼくは仲野君の逆で小さい子の方がうまくかかわれないんですよ。なんかちょっと遠くから目出ているだけでいいというか。逆に、小学生や中学生って『こんな考え方するんだ』とか『そこでそんなことする?』とか、こっちが思いもよらない考えや行動したいするんで、そういうのを楽しめたらいいと思いますよ。」
仲野君:「なるほど、なるほど。ちなみに、あかっぱさんは彼女さんとは結婚とか考えたりとかするんですか?」
あかっぱ:「あんまりなくてーまだ自分のやりたいことがいっぱいあって、結婚とかは考えられないんです。仲野君はどうですか?」
仲野君:「ぼくはこどもがほしいから結婚したい、というくらいです。もっともっとあかっぱさんと話しいしたいなーなんで今度ぜひお酒でも飲みながら話しましょう!」
終了~!カンカンカンカン
仲野君がギブアップー
むしろ、仲野君、よくここまで付き合ってくれた…
皆さんもこんな経験はないだろうか?
「話はしているんだけど、なんかしっくりこないんだよなー」
「なんか話が深まらないなー」
私はありました。特に自分が話の受け身の場面で。
その原因が今回よくわかりました。
それがダメなコミュニケーションの
「⑧受け手が違うものを投げてくる」だ。
今回の場合…
「小さい子を見ると『かわいい』となるんです~」⇒「ぼくはなりません」
とまず、キャッチボールでボールを返さず、さらに「私は小さい子のかかわりはわかりませんので、小学生や中学生のかかわりかたのボールをどーぞ!」と別のボールを投げている。
結婚の話題については言わずもがな。
原因究明
なぜこうした状況が起きているのだろうか?
あかっぱも感情のある人間。いじわるしたくてこんな会話をしているわけではありません。(神に誓って申し上げます。)
では、なぜこんなにもキャッチボールにならないのか?
理由は大きく3つ。
① 「話しかけてくれている相手への配慮がない」
② 「自分との対話」をしている
③ 「幸せの感度が低い」
まず「ボールを投げてくれている」の感覚がない。
もっと言えば「ボールを投げてくれることはありがたいことだ」という認識があかっぱにはなかった。
そもそも考えてみてほしい。
仮にあなたがいくらキャッチボールをしたくても、相手がいなければキャッチボールはできない。そして、相手がいてもその人がキャッチボールをしてくれなければできない。
今回の場合、たけちゃんの方からわざわざボールを投げてくれている。たけちゃんは少なからず「あかっぱとキャッチボールがしたい」という思いでボールを投げてくれている。そんなたけちゃんの「思い」をこの時のあかっぱは全く考えていなかったのである。
つまり、「相手への配慮」これがキャッチボールでは必要なのである。
さらに掘り下げて、あかっぱはなぜたけちゃんとキャッチボールをしようとしなかったのか?
実は、あかっぱは確かに「キャッチボール」はしていたのである。誰と?
「自分」と。
あ:「家具かー、興味ないなー、そうだよな、あかっぱ?」
あ:「うん、そうだよ、あかっぱは家具に興味ないよねー」
あ:「自分だけのほしいもの?うーん、ないかなー、そうだよね、あかっぱ?」
あ:「うん、ないない、それより経験の方が大事だもん」
成り立ってしまった、完全に自分の中でのキャッチボールが…汗
言葉のキャッチボールをするときには、話してくれている「相手」を見なければキャッチボールはできない。
そして、あかっぱは常に「自分の中の理想との比較」をしがちであった。
あかっぱの場合、「いい髪型だねー」⇒「いや」と、チーターも顔負けのスピードで、条件反射に否定している。それはあかっぱのなかに「理想の髪型」があるから。
日本人はよく褒められても素直に受け取らない、という。本音と建て前があるから。しかし、そうした「日本人だから」というバイアス以上に、あかっぱの中にはないものがあった。それは
褒められ慣れない原因は、「自信のなさ」である。
逆に、コミュニケーションをうまく行う極意は
① ちょっとしたことで「やったー!」「いいぞ!」と思うこと。(幸せの感度が高い)
② ビジョン(目標・志)が高いこと。
特にあかっぱの場合は、①の幸せの感度が低い。なぜなら「理想の自分」や「プロ」と現実の自分を比較しているから。
そうではなく、「過去の自分」と「今の自分」を比較する。それが「幸せの感度」を高める方法だ。
さてさて、最後にセミナー仲間のみんなからもらったアドバイスを備忘録として載せておく。
「あかっぱさんは『違う』の許容範囲が狭い。少し重なっただけでOKだよ」
「あかっぱさんは『こうじゃなきゃ』のこだわりが強い。完璧じゃなくてもいい。」
「あかっぱさんは、自分のところに入ってくるのを恐れている。こういう自分は見せちゃだめだ、というのがある気がする」
「あかっぱさんに向かっていく、するりするりといなくなってしまうような感覚がある。」
「自分から自己開示をした方がいいよ」
「自信がないのは人との比較や人の目を気にしているから」
「あかっぱくんの話し方は常に語尾が下がっている。だから聞いていて感情の起伏を感じない。感情や思いが人には伝わる。もっと感情を使った方がいい。」
「いや」と条件反射で言ってしまう自分。セミナー仲間が言ってくれた自分。すべて私自身は全く気付いていない。まさしく「潜在意識」
学習には4段階ある。
①「無意識でできない」
②「意識してできない」
③「意識してできる」
④「無意識でできる」
である。
今のあかっぱは②の段階に進歩した。
これから失敗を繰り返し、②へレベルアップしようじゃないか。
まだまだ伸びしろでいっぱいだと思って!
最後までお読みいただきありがとうございました。