トドメの1発<後編>(白パンツ編その7)
(今から20年以上前に40代の白パンツでプレーしてた時の話です。)
1本目終了後のハーフタイムの休憩中に、バックスリーダー(バーバリアンの主務も兼任)のスーパーマンのT葉さんの指示で、2本目はフォワードのドンキーズのS落さんがスタンドオフにはいり得意のキックと内に切れ込んでフォワードを呼び込む作戦にでます。
もちろん私も2本目から出場です。
そして夢中にボールを追いかけます。S落さんのキックは、正確で前へ前へと陣地を進めます。
フォワードは下がりながら走るのが一番きついんですよね。さすがS落さん、わかってらっしゃる!
フォワードも前へ出れるのでだんだん勢いがついてきて、呼吸もあいモールをドライビングする余裕もでてきます。
だいぶ調子も上がりましたがまだ1本先行されたまま2本目が終わります。
そして3本目。このまま負けるわけにはいきません。
皆の想いもひとつになりパワー全開です。フォワードラッシュで我がオールバッカス出身のM本・H田がたてつずけにトライをとります。
そして私にも敵陣でボールがまわってきます。
いつもは突っ込んで自爆するのですが、この時は冷静でした。
ハンドオフが見事に決まり後ろを見ると柔道出身の先程のM田さんがきっちりフォローしています。
反射的にパスするとM田さん、しっかりボールを抱え込んで一直線にゴールへ飛び込んでトライ!
私より一回り上のM田さん、初トライで全身で喜びを表現します。
そしてトドメの1発!
敵陣ゴール前での相手ボールのラインアウト、最後尾にいた私のところにスッポ抜けたボールが飛んできてすっぽり胸に収まります。
1歩踏み込んだらもうインゴールなのです。
あとはバタリと倒れ込んだらトライです。あらまあという感じでした。
結局そのあとミスで1本取られますが、7本対5本の快勝となりました。私のトライはおまけでしたが、あのM田さんのトライは見事でした。
フロントロー(スクラムの1列目)はスクラムやモール・ラックに終始して、なかなか目立たないポジションなんですが忠実にフォローアップしていた成果ですよね。
そのあと銭湯に行って汗を流し駅前の中華屋さんを貸しきっての酒盛りは明るいうちから延々と続きましたわ。