日大ラグビー祭(白パンツ編その3)
(今から20年以上前に40代の白パンツでプレーしてた時の話です。)
子供達も段々と手を離れていきますが、夏休みなので仕方なく連れていくことになります。場所は稲城市の日大グランド。上手い具合に乗り換えなしの直通電車が20分おきに出ていますので、迷わず電車で行く事にします。なんといっても1時間ちょっと渋滞も無く寝て帰ってこれるのは魅力です。
今回の試合は日大ラクビー祭の催しのひとつで1ヶ月以上にわたる夏合宿の前に、日大のOB・学生が集まり学年・学部対抗の7人制大会や若手OBと現役の試合を行い、現役相手の試合はちょっときつい古参OBの対戦相手ということで我がチームにお声がかかったのです。
このところ学生選手権上位に顔をだすチームだけあってOB・現役の結束も固くグランド・クラブハウスも立派です。特に芝のグランドがすばらしい。聞くところによると春のシーズンはウエイトトレーニングが主体でボールを使う練習は週1回位で、芝はすくすく育ち秩父宮ラグビー場よりいいんじゃないかと思います。
よってこの暑いときでも河川敷主体の我がチーム二つ返事で試合を引き受けるのです。
さて11時過ぎにグランドに到着すると前座(?)の試合がはじまっています。着替えていると子供たちは、何も言わないうちから本部テント脇の子供用プールへ一目散に駆けていきます。そこには氷水で冷やしたジュースやら果実があるようです。
たくましい、誰に似たのでしょう私にではないと思うのですが・・・
今回ネット上で決起を宣言したこともあり、皆さんの声援をうけ2週にわたって日曜日に河川敷で練習し、平日の夕方もちょこちょこと走っていたので、ヘッドキャップをつけ古傷の左ヒザを丹念にテーピングしている間に気持ちも盛り上がります。
そしてキックオフの笛が鳴ります。この瞬間の緊張感はまだまだ健在です。そして懸命にボールに食らいつきます。
開始早々にトライを2つとられますが我がチ-ムもしぶとくくいさがります。ついにはフォワードが持ちこんでそのままトライ。そしてそのあと敵陣でボールがまわってきます、 “独走” (ホンの一瞬なのでしょうが本人には長く感じる)タックルを受けつつも上手くポイントをつくり、ボールがバックスに回りウイングがトライして同点。
しかしメンツがいなくてロックにはいったせいか、この10分で早くもスタミナがきれたためか、スクラムからのブレイクが遅れだし、ついにはノタノタ歩く局面が増えていきます。敵にボールが回りゲインラインを越えるともう体が止まってしまいます。
相手チームに豪快に突進してくる選手がいます。どこかで見たことがあると思ったら、ラグビーファンならご存知の往年の名ロック、日大監督の阿多さんです。(大学選手権の上位常連校は年末年始にTV放映があり監督の顔は何度もクローズアップされ勝利チームの監督はインタビューも待っています。)
結果は24-29 ホストチームが接戦をものにして勝つという展開、来年も我がチーム”ご招待”まちがいなしでしょう。
私は最初の10分でスタミナが切れあとはノタノタ走ったので、遊び疲れて最後のほうだけ試合を見た長女に、「みんな走ってるのにパパは歩いていたね」と言われました。
トホホ・・・
開始早々の突進をみてほしかった!
帰りに日大の皆さんにビールやらスイカやらをご馳走になってみんな大満足で日大グランドをあとにしました。
帰りの電車の中で私の両側に陣取る長女と長男、遊び疲れてすぐ舟をこぎだします。
右側では私のお腹を枕にもう熟睡、左側ではよだれを私のTシャツでぬぐっています。たくましい…。