Akaoni@赤鬼の投資日記 Akaoni's Investment Diary

あかおにと申します。証券会社数社を渡り歩き30年。定年にはまだまだありましたが思うところがあり2020年12月で証券人生とサラリーマン生活に終止符をうちました。あらためて株式投資について考えていこうと思います。Xでも投資についていろいろ思うところを発信しています。

Akaoni@赤鬼の投資日記 Akaoni's Investment Diary

あかおにと申します。証券会社数社を渡り歩き30年。定年にはまだまだありましたが思うところがあり2020年12月で証券人生とサラリーマン生活に終止符をうちました。あらためて株式投資について考えていこうと思います。Xでも投資についていろいろ思うところを発信しています。

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最近の記事

Weekly Quest <EVの将来>

(2023年11月27日号) 毎週月曜日に Weekly Quest と称し旬な話題を深く掘り下げて投資のヒントにしていければと思います。 今回はEVなど新エネルギー車について再考してみたいと思います。先日、日経新聞に以下のような記事がありました。 この中で2022年の中国での新エネルギー車(以下、新エネ車)の販売台数が世界トップの688万台だったと言っています。 将来の温暖化防止対策として新エネ車の導入は、世界各国必須になりましたが、大規模な普及には障害が多く、投資

    • Weekly Quest <シン・冷戦>

      (2023年11月20日号) 毎週月曜日に Weekly Quest と称し旬な話題を深く掘り下げて投資のヒントにしていければと思います。 11月も中旬になりすっかり寒くなりました。あまりの暑さに10月に入っても冷房をつけた時がありましたが、あの暑さが嘘のようです。 今回は、アメリカ自体とアメリカを取り囲む環境がどう変わったのか、それがどのように経済に影響を及ぼしているのかを再度確認していきたいと思います。 2019年の年末からコロナにより世界中の人やモノの移動が止ま

      • Weekly Quest <景気は悪化?>

        (2023年11月13日号) 毎週月曜日に Weekly Quest と称し旬な話題を深く掘り下げて投資のヒントにしていければと思います。 二ヶ月連続でFEDが金利引き上げを見送ったことにより、”金融引き締めは終了” とか ”来年には利下げ” などと気の早い記事が多く見受けられます。しかし、大半の投資家は米国株の調整はまだ終わっていないと慎重な構えを崩していません。おそらく慎重な見方が正解なんだろうと思います。 今まで幾度となく楽観的な姿勢や利下げ観測が出てきましたが、

        • Weekly Quest <どうなる半導体>

          (2023年11月6日号) 毎週月曜日に Weekly Quest と称し旬な話題を深く掘り下げて投資のヒントにしていければと思います。 あっという間に11月です。カレンダーも残り2枚になってしまいました。年末が駆け足でやってきます。 市場は一時的な利上げ停止を見て堅調な動きです。また、半導体関連についてもここ数日は買い戻しによる株価上昇が続きました。決算発表も相次いでいますが、業績を見ると半導体関連銘柄の内容は良くありません。良くても決算数字をこねくり回したようなもの

        マガジン

        • Weekly Quest まとめ ”米国株暴落の歴史を学ぶ”
          5本
        • 株式投資のはじめかた
          2本
        • Weekly Magazine まとめ ”自動運転について”
          5本
        • Weekly Magazine まとめ 10月25日号
          9本
        • Weekly Magazine まとめ 10月11日号
          5本

        記事

          Weekly Quest <米国債について>

          (2023年10月30日号) 毎週月曜日に Weekly Quest と称し旬な話題を深く掘り下げて投資のヒントにしていければと思います。 米国債金利の上昇が止まりませんが、半年前に金利上昇頭打ちと判断し株から債券にシフトした投資家は債券でも損失を出す始末になっています。インフレの上昇が終わり景気も良くなり早期に利下げがあると思った投資家が多かったようです。 いろいろな経済指標がコロナ前の状態に戻ったと言うならいざ知らず、まだまだ程遠いと言うことを認識すべきです。FED

          Weekly Quest <どうする日本>

          (2023年10月23日号) 毎週月曜日に Weekly Quest と称し旬な話題を深く掘り下げて投資のヒントにしていければと思います。 今回は極東アジア、東アジアで最も懸念されている”台湾有事”が起きた場合の日本への影響について考えてみたいと思います。これについては「自衛隊最高幹部が語る台湾有事 / 新潮社」に詳細に書かれており大変参考になります。より詳細な内容については書籍をご覧ください。 2024年の1月13日に中華民国総統選挙が実施されますが、その結果如何によ

          Weekly Quest <景気は悪い>

          (2023年10月16日号) 毎週月曜日に Weekly Quest と称し旬な話題を深く掘り下げて投資のヒントにしていければと思います。 日本の連休中にイスラエルとハマスの戦争が起こり地政学的リスクが一気に高まっています。ただ、今のところ原油の供給に支障が出るような状況ではないため株式市場は地政学的リスクよりも利上げ停止の前倒しが行われるのではないかと捉えて堅調に推移していました。 ウクライナの時もそうですが多くの人が亡くなり、混乱している状況で株価が上昇していること

          Weekly Quest <金利>

          (2023年10月9日号) 毎週月曜日に Weekly Quest と称し旬な話題を深く掘り下げて投資のヒントにしていければと思います。 早いものでもう10月に入ってしまいました。いつも同じことを言っているような気がしますが、ここからあっという間に年末になってしまいますね。 アメリカでは国債の利回りが急上昇し、株価の調整が再び始まりました。FEDが2022年3月に政策金利の引き上げを開始し、2023年8月までに11回の利上げを実施して 0%だった政策金利が 5.5%まで

          Weekly Quest <6つの理由>

          (2023年10月2日号) 毎週月曜日に Weekly Quest と称し旬な話題を深く掘り下げて投資のヒントにしていければと思います。 とうとう10月になってしまいました。もうあっという間に年末になってしまいますね。時間の経過が早すぎてついていけません笑 今週は、CNBCではお馴染みのJim Cramer氏が先月9月21日に面白い記事をアップしていましたのでそれをご紹介したいと思います。ただ和訳するのではなく、本当にそのようになっているのかも検証してみたいと思います。

          Weekly Quest <儲けすぎ?>

          (2023年9月25日号) 毎週月曜日に Weekly Quest と称し旬な話題を深く掘り下げて投資のヒントにしていければと思います。 九月も終わりに近くなりさすがに涼しくなってきました。はやいものでもう九月も終わってしまいます。 さて、アメリカで実施されている自動車ビッグ3のストライキは徐々に規模が拡大しており収束する気配がありません。組合のUAW(United Auto Workers)・全米自動車労働組合は40%の賃金アップを譲らず、会社側も20%以上の賃上げは

          Weekly Quest <スマホで何する?>

          (2023年9月18日号) 毎週月曜日に Weekly Quest と称し旬な話題を深く掘り下げて投資のヒントにしていければと思います。 Apple の新製品発表イベントがありましたが、特に目新しいものはありませんでした。事前に言われていたようにiPhone15ではチップ性能向上のほか、Lightning端子が USB-C端子に変更されたぐらいでした。 端子変更については一部の Appleユーザーからは ”ようやっとかよ” という声も出ていますが、iPhoneしか使わな

          Weekly Quest <景気を左右するもの>

          (2023年9月11日号) 毎週月曜日にWeekly Questと称し旬な話題を深く掘り下げて投資のヒントにしていければと思います。 九月も半ばに差し掛かろうとしていますが、時間の経過はこんなに早かったのか?とあらためて感じる今日この頃です。 さて今週は米国より先に景気が悪化している中国経済について考えてみたいと思います。 最近では中国経済の悪化を伝える記事が増えましたが、貿易の減少は今に始まったことではありません。貿易依存度(GDPに対する輸出入合計額の比率)はすで

          Weekly Quest <景気を左右するもの>

          Weekly Quest <金利と景気>

          (2023年9月4日号) 毎週月曜日にWeekly Questと称し旬な話題を深く掘り下げて投資のヒントにしていければと思います。 早いもので9月になってしまいましたが、あいかわらず残暑が厳しいですね。 先週は物流から見たアメリカの景気を考えてみましたが、今週は金利から見たアメリカの景気を確認してみたいと思います。金利と言っても色々な種類がありますが、特に重要とされる実質金利を中心に見ていきたいと思います。 ○実質金利とは 金利は中央銀行が決める政策金利が有名ですが

          Weekly Quest <物流と景気>

          (2023年8月28日号) 毎週月曜日にWeekly Questと称し旬な話題を深く掘り下げて投資のヒントにしていければと思います。 毎日の日の出時間がだんだんと遅くなってきていますね。8月も終わろうとしていますが、相変わらず暑さが厳しいです。今週はモノの動きからアメリカ景気を考えたいと思います。 消費動向が本当に堅調なのか、物流の動きを見ていきたいと思います。アメリカの経済成長を支えるのはGDPの半分以上を占める消費だと言われていますが、8月15日に発表されたアメリカ

          Weekly Quest <GSCPI>

          (2023年8月21日号) 毎週月曜日にWeekly Questと称し旬な話題を深く掘り下げて投資のヒントにしていければと思います。 お盆休みも終わり、依然残暑は厳しいものの季節は秋に向かっていますね。 今週はグローバル・サプライチェーン圧力指数について書いてみたいと思います。グローバル・サプライチェーン圧力指数(以下 GSCPI )とはサプライチェーンの切迫度合いを見る指数で2022年1月から米国ニューヨーク連邦準備銀行が公表を始めた指数です。 統計としては1997

          Weekly Quest <日本のインフレ>

          (2023年8月14日号) 毎週月曜日にWeekly Questと称し旬な話題を深く掘り下げて投資のヒントにしていければと思います。 お盆休みで静かに故人を偲びたいものですが、相変わらず異常な暑さが続いています。 異常といえば、バブル崩壊以降、日本では異常なデフレーション状態(デフレ)が続いていましたが、コロナによるサプライチェーンの崩壊やロシアのウクライナ侵攻をきっかけとして、あれだけ上昇しなかった物価があっというまに3%を超える上昇になってしまいました。そして現在で