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新500円玉の罠!自販機で使えないまま2024年まで?
今は深夜1時。
僕は、令和5年と書かれた新しい500円玉を握りしめて外へ出た。
缶コーヒーを買うためだ。
みなさんは新しい500円玉を見たことあるでしょうか?
旧500円玉より小さいのが新しい500円玉です。
しかし、新しいといっても発行されたのが2021年11月1日。
もう1年半は経っている。
そんな500円玉で缶コーヒーを買おうと、家の下にある自動販売機に500円玉を入れた。
カラカラコロン。
入れた500円玉がそのまま出てきた。
もう一度入れてみた。
カラカラコロン。
即、出てきた。
もう一度入れてみ…即、出てきた。
あれ?と思い、つり銭切れかなと思い、もう少し先にある自動販売機へ向かった。
新しい500円玉を入れてみた。
カラカラコロン。
受け付けません。という感じで出てきた。
もっと先にある自動販売機に行って、新しい500玉を入れてみた。
カラカラコロン。
やはり一緒だ。
ここで気付いた。
どこも使えないのではないか?
僕はスマホで調べてみた。
新しい500円硬貨は、まだ自動販売機で使えない場合が多いようです。
自動販売機の中にある硬貨選別機というセンサー部分を新しい500円硬貨に対応させるためには、機器の交換や改修が必要なのですが、それにはコストや時間がかかります。また、半導体不足の影響もあります。
自動販売機の業界では、2024年に新しい紙幣が出ることもあり、その時に同時に更新するという意向もあるようです。
僕はビックリした。
てことは、2024年まで新しい500円玉は自動販売機で使えないということ?
最初にも言った通り、新しいといってもそんなに新しくはありません。
2021年発行です。
それから2024年まで何もしないということです。
「何で変えた?」
深夜1時、僕は3台目の自動販売機の前で思った。
このキャッシュレスになろうとしている時代に、新しい500円玉にする意味あるのか?
確かに、新しい500円硬貨にする意味は、偽造防止です。新しい500円硬貨は、高度な技術が使われていて、偽造が難しくなっています。
なので2000年に発行された旧500円玉から、21年ぶりに新しい500円玉になったそうです。
しかし、僕は疑問に思った。
そんなに旧500円玉って偽造されてたかな?
調べてみました。
旧500円硬貨の偽造の被害は、正確な数字は分かりませんが、かなり多かったようです。
2000年に発行されてから2021年までの間に、偽造500円硬貨が数万枚発見されたらしいです。
数万枚?
ということは、10万枚はないということです。
ということは、10万枚×500円で、5000万円の被害です。
流通するでもっと多くなると思いますが。
では、自動販売機を新しい500円玉にするコストはどのくらいなのか?
一台20万~100万円かかるらしいです。
全国に何台自動販売機あると思っているのか?
全国にある飲料自動販売機だけで見ると、約224万台らしいです。
約20万円から100万円かかります。
すると、最大で4150億円の費用が必要になると考えられます。
5000万円の被害を防ぐために、4150億かけてどうすんだ!
そのおかげで、缶コーヒーが買えねーじゃねーかー!
僕はいくら押しても出てこない缶コーヒーのボタンを連打した。
深夜1時半。
自動販売機の前で30分も調べて何してるんだろう。
カラカラコロン。
いくら調べても音は一緒だった。
僕の缶コーヒーも2024年まで出てこないのかあ。