最終回 M10 : ‘The Deepest Place’ 一番深い場所 (‘THE DEEPEST PLACE’ episode)
(facebook初回投稿2018.10.21)
M10 : ‘The Deepest Place’ 一番深い場所
New Album ‘The Deepest Place’ 各曲のあれこれ。
最終回は、アルバム10曲目の’The Deepest Place いちばん深い場所 ’です。
最初はもっと長かった
時間的には長くはないんですけど、曲の構成自体もドラマチックなので長く感じるかもしれません。
一応、5分55秒なんですが、最初、広美が作った当初はもっとインスト部分が長くて7分超えていたと思います。
ちょっとクルベラブリンカとしては長すぎたので、構成と尺を変えてもらって現行のサイズになりました。この曲はレコ発ライブでもワンマン会場ではやってなくて、SOMAでの3バンド・イベントで初めて披露したので、ライブでは1回しかやっていないのです。
この旅はどうなったの?
タイトルの「いちばん深い場所」を目指して始まった旅のクライマックスという場面なんですけど、簡単にはいかない状況。
明かりも燃料も、酸素までもが底を突こうというのに、二進も三進もいかない。
そんな状況・・・に思えることが人生にはあるんよ。
残っているのは己の頼りない肉体とわずかな気力だけ。
このアルバムはそんなところで終わっています。
後味悪い?
で・・・一体、どうなったのか
続きはみなさんの自由な想像で、お好きなように決めていただけるとこれ幸いです。
無責任なエンディングで申し訳ない。
フランス映画って、こんなんよくありますよね。ハリウッドではまず考えられませんけどね。
最後の2拍3連でリット(だんだん遅く)するところ、ドラムス、ベース、ギターが一緒に『ダッダッダっ・・・』ってキメをやって終わるんですけど、クリック使っていないし「せ〜の」で録っているもんでまぁまぁずれているんです。
これが醍醐味
これがキモ(肝)なんです!!
3人がお互いを見ながら気合いで合わせるヘヴィ〜なキメは、クリック使っていたらできないんですよ。
このアルバムは終始こんな感じです。
で、ちょっと小話!
このズレたキメがミキシング・エンジニアには『ん?』だったようで「これ、直しますよ」って親切に提案してくれた。
いや、何を直すんや?!
アルバムのラストのラストですから、ここは揃えておきましょうってことだよね。わかるよ。
まぁ、今の音楽の作り方ならそう考えるよね。
なんでも修正できるし、それが仕事って思っている人も多い。
MIX師とかいう職の人ならね。
でも、これ直したら意味ないねん。
Rock'n'Rollという音楽なんだから。
もちろん直していません。
安心してお聞きくださいな。
アルバム’The Deepest Place’のエピソードはこれにて終了です。
お読みいただいた皆様、誠にありがとうございました。
お時間のある時にじっくり音楽をお楽しみいただけると幸いです。
THE DEEPEST PLACE/ KRUBERABLINKA
(収録曲)
1--Goodbye Ground (地上にサヨナラ)
2--Cell Division (細胞分裂)
3--Limestone (石灰石)
4--I want to look for it alone (遠い彼方をひとりで探す)
5--Lychee (ライチー)
6--Paradise Inferno (パラダイス・インフェルノ)
7--Big So Bad (大厄介)
8--Mortar (モルタル)
9--A drive to the dark (闇夜へドライブ)
10-- The Deepest Place (いちばん深い場所)
赤尾和重 Kazue Akao / vocals
鈴木広美 Hiromi Suzuki / guitar
泉谷ボン賢 Satoshi Izutani / drums
and 鎌田 学 Manabu Kamada / bass (from The Dizzy Tones, Mother of soul, MARINO)
(Album Data)
https://kazueakao.com/Kazue_Akao/The_deepest_place.html