DTM(作曲)を始めたいけれど、何から手をつければいいか分からない人へ
こんにちは、monakaです。
私は2024年2月からDTMを始めたのですが、何から手をつけたらいいか分からず、続くかどうか不安でした。
きっと同じように「DTMを始めてみたいけれど不安に思っている」人もいると思うので、私がどういう流れで進めていったのか簡単にご紹介します。
誰だって「何も分からないところから、曲作りのサイクルに乗っかる」までを目標としたいですよね。
曲作りのサイクルに乗っかるためにはモチベーションが必要ですが、
結論から先に書くと、
モチベーションがあるうちに最低限のソフトだけ揃えて
小さな目標を立てることで
成功体験を次のモチベーションに変えた
というのが、いまもDTMを続けられている理由かなと思います。
後半にQ&A形式で補足を入れていますが、前半を読むだけで大丈夫なようになっています。
1.最低限のソフトだけ揃えたら、すぐに作曲にとりかかれた
ここで伝えたいこと
買うことが目的ではなく作曲することが目的なので、
準備に時間をかけずにモチベがあるうちに始めちゃおう! です。
とりあえず、DAWだけ買えばOK
どうしても必要になるのが「DAW」と呼ばれる音楽制作用のソフトです。
小説を書くときに必要な「Word」やイラストを描くときに必要な「illustrator」みたいなものですね。
すると次は「どの製品を買えばよいの?」ってなるのですが、結論から言うとどれでも大丈夫です。機能に違いはあれど曲を作る目的はどれも達成できます。
私は「Studio One」で始めました。
いくつか選んだ理由はありますが、好きな作曲家さんが使っていたからというミーハーな理由もあるので、多分そういう選び方でいいんだと思います。
意外とこういう選び方が、モチベーションに繋がりますしね。
はじめは大事なんですよ、モチベーション。
最初はすぐ挫折しちゃいますから。
2.書いてある通りに打ち込めば曲が完成する本を買ったら、曲が完成した
ここで伝えたいこと
小さな目標として、とりあえず1分くらいの曲を作ろう!
歌詞もなくていい、音も少なくていい、完成させよう! です
モチベーションを上げ方(保ち方)
モチベーションって続かないですよね。
なんかやる気が出ない、そんな日ってたくさんあります。
モチベーションの上げ方(保ち方)はいくつかあります。
とくに私は以下の4つを大事にしています。
始めるためのハードルを下げる
小さな目標を立てて、達成することで成功体験を得る
達成したときの自分はどんな気持ちになっているか思い浮かべる
同じ目標に向かっている人と交流する
これ、とても大事なので覚えておきましょう。
とにかく、初心者脱出にはモチベーションが大事ですから。
「作りながら覚える 3日で作曲入門2.0」を買った
小さな目標として「まずは1曲完成させよう」というものがあったのですが、とはいえ何をどうすれば良いのかと悩んでいたら、この書籍を見つけました。
「書いている通りに進めれば1曲できあがるなら、これの通り進めればいいじゃないか!」と思って買ってみたら、2日で曲ができたんですよね。
自信が付きましたし、なにより曲を完成させるためのスタートからゴールまでを学ぶことができ、曲作りが少し分かるようになりました。
ちなみにこの書籍、前述の「Studio One」を使って説明しているので、そういう意味でも「Studio One」でのスタートは正解でした。(というか、Studio Oneのスタートページにこの本の紹介が出てきたので知りました)
曲作りのとっかかりがない私みたいな方は、買いましょう。
3.同じDTMユーザーの方と交流したら、ずっとモチベが続いた
ここで伝えたいこと
同じ目標に向かっている人と交流しているとモチベが続く! です
「おとすきー」に登録した
モチベーションを保つ方法の一つに「同じ目標に向かっている人と交流する」というのがあるのですが、なかなか作曲している人って周りにはいないですよね。
私は作曲している人も集まっている「おとすきー」という場所で過ごしています。(元々作曲する前から利用していたのですが、結果的に作曲活動のモチベにつながっています)
「おとすきー」というのは、音楽が好きな人や音楽関係の創作者のためのMisskeyサーバーなのですが、ざっくりとした例えをするならば「音楽が好きな人が集まるTwitter」です。
交流と言っても別に何かを発信する必要はなく、ただ眺めているだけで良いと思います。「同じように作曲している人がいるんだなー」って感じるだけで、結構モチベってあがるものなんですよ。
4.作成した曲を公開したら、めちゃくちゃ達成感があった
ここで伝えたいこと
作った曲を公開したときの達成感って気持ちいい!
公開したときの自分の気持ちを思い浮かべてみよう! です
音楽投稿サービス「VVAVE」に投稿して曲を公開した
モチベーションの上げ方の一つに「達成したときの自分はどんな気持ちになっているか思い浮かべる」というのがありますが、自分の作った曲を投稿したらどんな気持ちになるか想像したんですよね。
私は「自分が作った曲を好きな配信者さんに歌ってもらいたい、聴いてもらいたい」というのが、曲を作るようになったきっかけなのですが、自分の作った曲を投稿すると、少しだけその目標に近づける気がしたんです。
投稿した自分って「Youtubeに投稿しているボカロPみたいになれるかも!」みたいな、ちょっと近づけたかなという達成感が得られるかも…?という想像が、モチベに繋がりました。
なので、もし「誰かに聴いてもらいたい」が大きな目標の一つだとしたら、まずは小さな目標として、どこかに投稿してみるというのがおすすめです。
「VVAVE」は個人で開発されているサービスですが、私としてはYoutubeよりも投稿のハードルが低かったので、いまも投稿しています。
(Youtubeは動画にすることにハードルの高さを感じたので)
5.いつでもDTMができる状態にしたら、「ついでにDTMするか」という習慣が付いた
ここで伝えたいこと
ついでにDTMできる状態にすると始めるハードルが低くなる! です!
パソコンを立ち上げっぱなしにした
DTMのやる気はあっても、ついつい別のことをしてしまいがちですよね。
モチベーションを保つには、とにかくスタートのハードルを低くすることです。
そこで、私はパソコンは立ち上げっぱなししています。
とにかく座ればDTMができる状態にしています。
ゲームに飽きたとき、別の椅子に座りたくなることもあると思います。
そういうときにパソコンの前に座ると、目の前はDAWの画面です。
すると、「じゃあやるか…」みたいな気分なるわけですよ。
何度も話していますが、初心者を脱出するまではとにかくモチベーションを保つことが大事です。DTMをいつでもできる状態にしてみましょう!
Q&A
本当にどのDAWでも大丈夫なの?
DAWを選ぶ基準として、機能、価格、サポート、安定性、業界シェアなどがあります。たしかに、このあたりを踏まえて検討すると自分にとってぴったりの製品が見つかると思います。
特にDAWには「得意なジャンル」というのがあるので、自分が作りたいジャンルにあったDAWを選んだ方が良いです。
ですので「しっかり選びたい!」という人は色々調べて買った方が良いのは間違いないです。
また、周りに作曲している方がいる場合、同じソフトを使うことで情報共有しやすいかもしれません。
ただ、気持ちがあるうちに始めたいという場合ならどれでも大丈夫です。
おすすめのDAWはありますか?
どのジャンルの曲にも対応している点を考えると「Cubase」か「Studio One」を選んでおけば失敗はしないと思います。
私は「Studio One」しか使ったことがないのですが、いまのところ問題もなく満足しています。
DAW以外は揃えなくていいの?
曲を作れるようになるまでは揃えなくても大丈夫です。
プロの曲やYoutubeで公開されているボカロ曲のようなものを作りたい場合、楽曲の「質」を高めるために必要な機材というのはあります。
いつかは「スピーカー」「オーディオインターフェース」「音源」「プラグイン」などを購入したほうが自分が思い描いている曲に近づけられるのですが、今回の趣旨である「まずは曲作りのサイクルに乗っかる」という点で言えば、揃えなくても大丈夫です。
1曲完成させると「音を良くしたいな」とかいろんな気づきがでてくるので、そのタイミングで機材やソフトを買いたくなるはずです。
必要だと気づいたときに買うのが正しい投資方法だと私は考えています。
ただ、機材を揃えることがモチベーションにつながるなら、揃えるのも良いかもしれません。とにかく最初はモチベーションを持続させることに全振りすることが、初心者を脱出するポイントです。
「作りながら覚える 3日で作曲入門2.0」を買わなくても大丈夫?
曲を完成させるためのスタートからゴールまでを学ぶことができるのであれば、この本でなくて大丈夫です。
Youtubeにもスタートからゴールまで解説している動画はありますし、もしかしたら動画の方がソフトの画面が見られる分だけわかりやすいかもしれません。
フライパンの使い方も分からない人がオムライスの作り方を想像するのは難しいですけれど、いちからフライパンの使い方や卵焼きの作り方を学べれば、なんとなくオムライスの作り方が見えてきます。
そして、「ご飯の炊き方が分かればオムライスも作れるかも?」と、次に何を学べばよいのかも分かるようになってくる、そんな感じです。
ここで伝えたいことは「とっかかりのないところから、とっかかりのある状態に変わる」ために、1曲作った方が良いよということです。
「おとすきー」って上級者の方ばかりいそうで不安
私みたいにDTMを始めたばかりの人や、音楽を聴くのがメインの方もたくさんいます。実際には音楽のことばかりを投稿しているわけではないので、音楽が好きな人たちが集まっている村くらいの認識で大丈夫です。
学校のクラスにゲーム好きの友達がいても、ずっとゲームの話ばかりしているわけじゃないですしね。
私は「今日から歌詞作りに入るぞ~」みたいな進捗をつぶやいたり、作った曲を公開したりしています。
が、投稿の大半は「豆腐おいしい」とか「ゼルダしてくる」みたいなどうでもいいことだったりします。そのくらい良い意味で適当です。
「おとすきー」で交流するのが一番いいの?
「交流」という点で話をするのであれば、別に「おとすきー」である必要はないです。
Xでアカウントを作ってもいいですし、近くに作曲している友だちがいれば雑談できると思います。楽器屋さんで音楽サークルを募集していることもあります。
いずれにしても、初心者を脱出するまでは同じ目標に向かっている人を見つけたほうが、モチベーションを保てるのでおすすめです。
「VVAVE」に投稿するのが一番いいの?
投稿先はどこでも大丈夫です。
私にとって「VVAVE」は投稿のハードルが低かった(のとレイアウトがオシャレで使いやすかった)ので利用していますが、いまはYoutubeやニコニコ動画にも投稿しています。
音楽投稿サービスという点で話せば「SoundCloud」という大手サービスもありますので、自分が使いやすいと思ったところ、あるいは「Youtubeに投稿するのが夢だったんだ~」みたいなモチベにつながるところを選ぶのもおすすめです。
とはいえパソコンを立ち上げていても、なかなかパソコンの前に座らない
わかります。
私の場合はスマホでは「おとすきー」にアクセスできないようにしました。
「おとすきー」を見る・投稿するためにはパソコンを使わなければいけないため、自然とパソコンの前に座るようになりました。
他にも「好きなゲームを入れておく」とか「Youtubeはパソコンからしか見ない」とか、自分の中でパソコンに座る理由を設けるとパソコンの前に座りやすいです。
あらかじめDAWも立ち上げておけば、少しの時間でも触るようになりますよ。
おわりに
長々と書きましたが、要点はモチベーションを保ち続けることです。
モチベーションがあるうちに最低限のソフトだけ揃える
小さな目標を立てる
成功体験を次のモチベーションに変える
初心者のときこそ「何を揃えればいいんだろう?」「自分にできるだろうか?」と深く考えがちですが、まずはモチベがあるうちに気軽に1曲作って、作曲のイメージを自分のなかに持てるようになりましょう。
かっこいい曲を作れた自分を想像してみると、がんばろうって気持ちが湧いてくるかもしれません。
なにより、作曲って楽しいんだって気が付きますので、もしDTMに興味があるなら、ちょっとだけ足を踏み出してみるのも悪くないかもしれません。
どうぞ貴方にとって、DTMが人生の楽しみになりますように。