ほいくえん、やだの!
我が家の2才児が、いよいよこどもらしくなってきた。
赤ちゃんのあの子はもうどこかに隠れてしまって、
あんなにいつ終わりがくるのかと思っていた赤ちゃん時代が、
こうなってくると
あぁ赤ちゃんてこんなに短いものなんだなぁ
なんて感じさせるから不思議。
しかしまぁ、そんな感慨とは裏腹に、
本格的なこどもっていよいよ手強い。
もうこれは、誰しもが通ると言われている。
そうあの。
「魔の2歳」ってやつ。
英語圏でも「terrible two」と言われているそうです。
世界的に全親が手を焼く2歳ということでしょうか。
我が家にももれなくやってきています。
そして今日はこれまでで一番のいやいやをマーク。
娘は朝起きた瞬間から何もかも嫌すぎて、2時間にわたる紆余曲折と、私の1時間の遅刻とひきかえにようやく保育園に預けられる状態になるという。
あんなに抱っこ大好きな娘が、
保育園に連れていかれるとわかった瞬間、大暴れして腕から降りて、大嫌いな坂道をダッシュで登って家の方向に走っていったし、
保育園についてからも、あんなに怖がりの娘が
果敢に一人で保育園の内玄関から飛び出して、自分の靴をもって外玄関の扉をこじ開けようとした。
そして出られないことにとても怒って、その場で30分近く泣き叫んだ。
担任の先生も、園長先生も助け船を出してくれたけど、しばらく手がつけられなかった。
大層な自己主張だったと思う。
それでも最終的に落ち着いて教室まで行けたからよかったし、
特に病気で泣いていたわけじゃなかったからよかったけど。
でも普通に考えて震えてしまいます。
明日もこうなったらどうしようと。
「子供が何もかもが嫌だと言っているので遅刻します」と会社に伝える勇気。
「嫌ならもう今日はやめちゃおっか」と休む決断力。
とはいえ、実際働いているとそうも言ってはいられない状況もあるし、
子供にも休みぐせや、なんでも自分の言ったことが通ると思わせないことも大切だしなという葛藤と。
あとこれが正直一番ひっかかっているのだけれど。
私自身が、子供の頃保育園に全然行きたくなくて。
先生がとかお友達がどうとかではなくて、単純に嫌だったんです。
自分の気持ちとはまったく関係ないことが。
どうして行きたくないのに今日も行かなければいけないの?と毎日思っていました。
娘の「ほいくえん、やだの!」という今日の主張が完全に子供の頃の私と重なっていて。
あの時私は母にどうしてほしかったんだろうと。
その答えは1日考えても、結局よくわからず。
でも最終的には私は保育園には毎日行っていた。
そして娘もお迎えに行ったときには満面の笑みで、
「ずっとほいくえんいたの!」とえらいでしょと言わんばかりに駆け寄ってきた。
また明日も朝から親子の葛藤が繰り広げられるのかもしれないけど、
とりあえず今は、今日の娘の得意気な顔を思い出しながら眠りたい。
写真解説・去年の今頃の様子。赤ちゃんらしくむちむちだった。