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日本を発つ前にしておきたいこと

こんにちは。
ブエノスアイレス在住、タンゴライフアドバイザーのAKANEです。

今回のテーマは「日本を発つ前にしておきたいこと」
タンゴ留学に出発する前に私がしておいてよかったなと思うこと、しておけばよかったと後悔することを紹介します。

1)友達に会っておく

帰国してからも会いたい友達には、出発前に会っておくことをお勧めします。
友達との距離感は人それぞれ。

海外生活中のちょっとした愚痴を誰かに吐きたい時、いろいろ考えると日本にいる友達には吐けないかもしれません。けれども帰ってきた時に「がんばったね」と認めてくれる友達がいるというだけで心強い。

出発前に「行ってきます」と報告した友人は10年経った今も、連絡を取ったり、応援しあったりしています。

お互いの人生のステージが変わってもずっと付き合っていける人は大切にしたいですね。

2)日本食を食べる

日本のご飯は本当においしい。

アルゼンチンの食に比べて味のバリエーションが豊富でおいしいとつくづく思います。
さすがに9年経ちアルゼンチンの食事にもだいぶ慣れましたが、生まれ育った日本のご飯はやっぱりおいしい。

味噌を舐めたい、醤油が飲みたい、豆腐に溺れたい。

と何度ホームシックになったことでしょう。食べられなくなってはじめて、DNAに刻まれた日本人特有の大豆中毒に気がつくのです。

ぜひ、荷物の中にレトルト・乾燥の味噌汁、醤油など日持ちのするものを忍ばせて持ってくることをお勧めします。

いちおう、ブエノスアイレス市内で日本食の購入は可能ですが、3倍以上の値段で販売されています。

3)公共手続きと税金の支払い

長期海外に滞在する場合は公共料金の手続きや支払い忘れがないかを市役所に確認してから出発しましょう。遅延は恐ろしいほど利息がつきます。

お住まいの市役所などに手続きをする際、1年以上海外在住になる場合は、あらかじめ住民票を抜いてくるのがお勧め。

毎年、日本で息をしているだけで支払い義務が発生するあの住民税が免除されます。
また、すぐには必要ありませんが、海外から公共の手続きをする際に必要になる、代理手続きの委任状も用意しておくと良いでしょう。

海外在住者が日本で手続きをしたいと思った時に、大使館から取り寄せられるものと取り寄せられないものがあります。
ご両親が元気な際は「市役所に行って手続きをしてきて」などお願いすることもあるかと思います。その際に必要になるのが代理人への「委任状の原本」です。
事前に一筆書いてくると書類のやり取りを海外からする手間がなくなります。

4)家族への連絡手段

私の出発した2015年と違って、今はオンラインでのやり取りが簡単になりました。
スマホやパソコンがあれば、日本への連絡も無料で簡単にできます。
SNSを使えば、自分の所持しているデバイス以外からでも連絡できるので不自由は少なくなりました。

でもそれは、あなたが元気な場合です。

もしも自分に何かあった際に家族に連絡してくれる人がいないとどうでしょう。
不慮の事故に遭い緊急の手術が必要な時、命を落とした場合には遺体をどうするか、など。

日本にいる家族にどう知らせがいくか、またスペイン語で問い合わせが来ても家族は困ってしまう場合が多いのではないでしょうか。
最悪の事態を想定して、出発する側がご家族にとって最小限の負担で済む方法を手配しておくと良いと思います。

何もないのがいちばん良いですが、最大のリスクを考えておきましょう。

5)親孝行

何かを求めて海外へ出国する人は、そのまま現地に残る選択をする人も少なくありません。
そうなった場合、これから親と会える機会は数えるほどになります。
日本にいた時にはすぐにできると思っていたことも、海外に出てしまうとたやすくありません。
私が海外に出ていちばんしておけばよかったと後悔することは親孝行です。
言葉の通じない異国で暮らすと「日本だったらこんなことないのに」という無力さや不甲斐なさを感じる瞬間がたくさんあります。
そんな時、日本という国で自分が不自由なく暮らせる力を小さな頃から少しずつ教えてくれた人がいたことに気が付かされます。

家族で外出した後、どんなに疲れていても夕飯を作ってくれた母の後ろ姿、
父から教わった魚の名前、おいしい食べ方、食への感謝、
はじめてのひとり暮らしで戸惑っていたら様子を見に来てくれた両親の優しさ、
海外に行って俺は変わったから、と私の挑戦を応援してくれた兄のこと。

海外生活に躓くたびに、デジャブのように昔の記憶が蘇り、こんなにたくさんのことを時間をかけて丁寧に教えてもらっていたことに気づきました。
改めて自分が愛されていたんだな、と両親や家族への感謝ととてつもない寂しさが襲ってきます。

自分が親になって「忙しくて時間がないのにめんどくさいなぁ」と思いつつも、子供にこれはしてあげなくては、と向き合えるのは自分がしてもらったことだから。
そんな両親にこれまでの人生で私は何を返してこれたんだろう。

だから日本でしておけば良かったな、と私が後悔することは親孝行。
もちろん今もできることは精一杯したいですが、やはりそばにいた方ができることが多いですよね。

留学を検討されているなら、今できる最大限の親孝行をし、出国に備えてくださいね。
さて「日本を発つ前にしておきたいこと」はいかがだったでしょうか。

さまざまな理由で海外に出国する方が増えた昨今、これから出国する誰かの目に留まったら嬉しいです。

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