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浅野 陽子 (著)『フードライターになろう!』を読んで

 “美味しい”という言葉を使わず、食の魅力を伝えること。それは、「好き」という言葉以外で曲について語ることに通じるのではないか?そう思ってこの本、浅野 陽子 (著)『フードライターになろう!』を手に取りました。

 すると、この本を読めば誰でもフードライターになる道がわかるほど、詳しく書かれていて驚きました。

 本の構成は次のようになっています。
※実際の章の名前ではなく、内容を簡単にまとめたものを付けています。

序章 :フードライターである著者のフードライターを志すまでの生い立ち
第1章:どうやってフードライターになったのか
第2章:フードライターを目指す人へのメッセージ(現役フードライターと編集長より)
第3章:フードライターの仕事内容
第4章:フードライターの仕事術
第5章:フードライターのデジタル活用術
第6章:フードライターの健康管理術
第7章:フードライター以外での職を発信する仕事を紹介

 この中で特に心に残ったのは、第2章の現役フードライターからのメッセージです。その中で書く活動をしている人やしてみたい人に、ぜひ読んでほしい一節を紹介します。

 フードに限らずですが、ライターを名乗るうえで私が大事だと思っているのは「書きたいことがあるか」です。誰に頼まれたわけでもないけれど、知りたい、聞きたい、取材したい、それを文字にまとめたい。そういう思いがあるかどうか。
(フードライター 白央篤司さんより)

浅野 陽子 (著)『フードライターになろう!』

 このメッセージを読んだとき、私の書く原動力は「書きたい!」という気持ちであることを感じました。動画サイトで曲巡りをして、気に入る作品に出会う。そして「書きたい!」と思う。でも、なかなかすぐ言語化することはできなくて、くり返しくり返し好きな音楽を聴いて、歌詞や音等を調べて、自分の好きになった理由を知っていく。

 誰かに好きになった曲について伝えたい、表現したい。だから、私は書いているんだ。私はもうライターと名乗ってもいいかもしれない。そう思いました。

 ニコニコニュースでボカロ曲の記事執筆依頼を頂いて、ライターの仕事をする前から自分は物書きだという自覚はありました。でも、ライターと名乗るのは何だか違う気がしていました。ですが、白央さんのメッセージを読んで私はライターなんだと思いました。

 もし名乗るとするなら“Vocaloid fan writer”がいいかもしれません。(私の好きな絵師さんが肩書を“Vocaloid fan art illustrator”としている方がいらして、素敵だと思ったので真似しました。)

 今は「#ぼかれびゅ」「#vocanote」など、ボカロ曲やボカロについてのタグがあって、発信しやすいです。ですが、もし発信するのが怖かったり、上手く言葉にできなくて悩んでいる人は、自分のノートやメモアプリに記録することをおすすめします。

 自分だけが読むので自由に書いてみてください。あとで読み返すと、面白いですよ。

 さて、私はライターであること、またVocaloid fan writerとして活動し続けていきたいと改めて思わせてくれた『フードライターになろう!』。この本には、具体的な文章術や仕事術、食に関わる仕事であることもあり、健康術まで書いてあります。

 フードライターになりたい人はもちろん、書く仕事(ライター)に興味がある人にもおすすめの一冊です。

 

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