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咲き誇れ ワタルP / “桜前線異常ナシ”

 今日は、3月9日ミクの日です。何かしたいと思いvocanoteを書くことにしました。1月ぶりですね。

 今回紹介する曲は、ワタルPさんの“桜前線異常ナシ”です。

 この曲を一言で表すとするなら、「和を感じる桜曲」です。

 VOCALOID桜曲というタグがあるほど、ボカロの桜曲はあります。さくら=39らということでこの曲を選びました。

 2010年4月に投稿されたこの曲に私は、リアルタイムで出会っていました。タイトルとサムネイルのイラストに惹かれて聞いてみたことを今でもはっきりと覚えています。

 この曲の魅力は、初音ミクの歌声でしょう。癖のある力強い歌声が、和感じさせるサウンドによく似合っています。

 初音ミクが空を舞いながら力強く歌い、その軌跡に桜の花が芽吹く。そんなイメージが浮かんできます。

 “桜前線異常ナシ”は、タイトルの通り桜曲です。ですが、満開の花々に心を躍らせたり、散りゆく花びらに思いをはせたりするタイプの作品ではありません。

 この作品で描かれているのは、蕾が花開く前の話です。

 いつか花開くことを強く願い、誓う。そんな曲です。

 毎年春になると、美しい姿を見せてくれる桜の木々たちは、華やかな季節にばかり目が行きがちですが、春が来るまでその根を伸ばし、厳しい冬を越しているんですよね。

 この曲は、桜曲で背中を押してくれる追い風のような曲だと思います。

 初音ミクさんに何か贈りものをするなら、やっぱり曲を捧げるのが一番喜びそう。でも、私にはそれができない。だから、一つの花をそっと添えるように文字を綴りました。

 それが私にできる身近なことだなーと思いながら、筆を置きます。

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