楽譜読めなかったけど読めるようになって気づいたこと
鍵盤特化型シンガーと名乗っているとおり、幼少期からピアノを学び現在に至っております。
よく聞かれつつもそういう話あんましてこなかったので、音楽歴的なお話もちょっとずつ書いてみる。
ピアノは6歳児の時から習わせてもらっていたんですが、楽譜を読むのがほんとに苦手でした。弾くのは楽しいけどこれ読めねぇんだよな…ってずっと思ってレッスン通う日々。
なのでレッスンでやる曲は全部CDで聴いて覚えてました。クラシックを耳コピは今思うと無謀もいいとこである。
全然楽譜通りに弾いてないなんてしょっちゅうでした。先生大変だっただろうな…ごめんなさい…笑
そして高学年に上がる頃にはコンクールで良い成績取れるようになって、初めて全国大会を経験したのもこの頃でした。
しかし楽譜への苦手意識は相変わらずで、でも弾くの楽しいし勉強より褒めてもらえるしまぁいっか。というお気楽な気持ち。
そのお気楽な気持ちのまま近所の音楽高校行きたいな〜と思い始めたのがすべてのはじまりです。
(偶然、家からチャリ20分圏内に音楽科併設の高校がありました。当時は音楽高校なんていっぱいあると思ってた加藤、進学してから希少さを知ることになります。。。笑)
中学生になって高校の進路を考え出す頃、周りが高校調べたりしている中、迷わず音楽科行きたいです!と言い、ある日のピアノのレッスンでもその話をしました。
そしたら先生の表情が一変して
「音楽科行きたいなら楽譜ちゃんと読んで書けるようにならないと無理だよ」
と言われ、ここからピアノレッスンと同時進行で楽譜の読み書きのためのレッスンに通うことになりました。
ソルフェージュなんて呼ばれたりする、音楽基礎能力を磨くためのレッスンです。当時は何度逃げようかと思ったか分からないですが、今となってはピアノ弾くレッスンより好きです。
そして受験までの3年間で無事克服し、無事に近所の音楽高校に進学することに。
楽譜読めるようになるまでは思ったより反復練習の連続で、ひと言で言うと筋トレみたいだったなぁと思ってます。
具体的な話はまたそのうち…
決死の思いで楽譜の読み書きを克服し、進学した近所の音楽高校。
なんとその決死の思いで克服したソルフェージュに力を入れてることに定評のある高校だったのです。
その力の入れ具合は全国区で見てもハイレベルだと大学進学後に知りました。
よりによってなんでそんな高校が近所だったんだよ。。。
授業についていくだけで精一杯の日々でしたが、そのおかげで現在、音楽でお仕事いただく中でめちゃめちゃスキルが生きています。
実は小学生の時、楽譜と同じくらい算数が苦手で(算数は今も苦手です笑)
その話を学校の先生にした時に
「そしたらお前は算数の先生に向いとるな!苦手なことほど人に上手に教えられるぞ!」
と言われたことがありまして、その時は苦手なんだから先生なんて到底無理やろがい!と思ってました。
でも楽譜を読めるように克服する、という経験をして
苦手だったからこそどうしたらいいのかどこまでも細かく言えるし、何より苦手な気持ちを痛いほど理解できる。
確かにこれは良い先生になれそうな気がするぞと思いました笑
苦手を克服するより、得意なことを強みとしてそこを伸ばす努力が大事!
なんて話をよく聞く世の中ですが、苦手だったからこそ元から得意だった人とは違う武器が手に入るような気がします。
苦手だけど好き、苦手だけどなんとかしたい!というものにステータス振ってみるのも悪くないんじゃないかなぁなんて思います。
今は指導者になって後進を育てるとかそういう気持ちは全然ないのですが、もし将来教えるとしたらピアノよりソルフェージュの方を教える人がいいなぁなんて思う時もあります。
何より楽譜ちゃんと読めて書けるようになると、時間軸も言語も超えて音楽を共有できる。これが思ってるよりすごい楽しい。
楽譜読めなかったからこそ今のわたしがあるよって話でした!
add wistaria
初の全国リリースアルバム『LOST AND FOUND』
各種サブスク、音楽サイトにて配信中
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