【連載】 ジョージ・ホーネット4(魔法仕掛けのルーナ10)
「見ればわかるでしょう」
「わからないから聞いてるんだよ」
ヴィヴィアンはキョトンとしている。「こいつは何を言ってるんだ」とでも思っていそうな顔だ。
俺はあらためて魔法陣の上に陣取っているそれを観察した。
まず、色は土の色そのままだ。着色はされていない。大きなナスみたいな形の、胴体? の下に、一列に並んだ四本の細長いパーツ——足かな?——が、ついている。地面と接する部分は、ボールに突き刺したみたいにモコッとした丸みがあった。これが生物を模したものだとしたらどこかに頭部が