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愛しかない
母ちゃん、と呼んでみる。
本人にそう言ったこと、あったかな?
でも父ちゃんと話す時、いつも「母ちゃんはさ、」と言う。それが自然。生前の母ちゃんとは少し距離感があって、それはわたしが拗ねてたからとかいろいろなんだけど、亡くなってからの方が通じ合える気がしてる。母親がらみのトラウマも、直接話せなかったことも、解消できてきた気がする。
愛しかない。
それは本当は生きてる世界でもそうなんだけど、生きてる世界はいろいろとややこしくて(それを体験しに生まれてるから)愛を感じにくかったり、信じられなくなることも多い。亡くなった後の世界は軽くて、何も制限なく愛なんだと思う。愛しかないんだと思う。
旦那さんを亡くした友人がよく「守られてると感じる」と言う。すごく落ち込んだ時、旦那さん関係で振込みがあったり、旦那さんの知り合いから大切な言葉を聞いたりするそうだ。たぶん、大切な人を亡くした経験のある方は多かれ少なかれ同じような体験されてるだろうなと思う。
わたしが母ちゃんと最初に繋がったのは、亡くなってから10年以上経ってからだったけど、繋がろうとすると繋がれるっていう期間があり、なかなか繋がらない期間があり、今はちょっと違うエリアへ行っちゃった?(生まれ変わったのかな)と思ったりする。それでも、ふとしたタイミングでメッセージが来るからびっくりしちゃう。そして、うれしい。
今朝、昔の映画の予告編が手話仲間から流れてきた。懐かしいなぁと思いながら見てた。予告編なのにまあまあ長くて、今知ってる人も出演していて、変わったなぁと思ったり、亡くなってる人も何人かいて、しみじみと時間の流れを感じた。
最後にテロップで公開年とタイトルが出た。
「◯年、秋、公開!」
「アイ・ラヴ・ユー」
母ちゃんはその年の夏、亡くなったんだった。
え?あーーーとなって、朝から泣いちゃった。たまたまだと言えばそうだし、何のことかわからない人もいるだろう。でも。今のわたしに届いたメッセージだ、って感じたんだ。それが全て。あの頃わたしが受け取れなかったものを、今なら、って届けてくれたんだろうな。そう感じるんだ。ずっと愛されてたんだなぁ。
母ちゃん、ありがとう。
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