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セルフ美容整形
① 眉間の下の高さ
小学校中学年くらいの時,
ギリシャ人のような
「額から鼻まで一直線の高さ」
の顔には,なりたくないなあと思いました。
なんでなんでしょう?
何かそれについてのいやなものを見たのかもしれませんが思い出せません。
「目と目の間は出てない方がいい!」
と何故か思いました。
それで毎日,指で
「ひっこめ,ひっこめ!」
と眉間のすぐ下を押していました。
そんなもんで引っ込むかどうか知りませんが
そのせいかどうか知りませんが,
未だに引っ込んでいます。
あ~くやしい!
小学校の高学年で
草刈正雄を見て
西條秀樹を見て
郷ひろみを見て
野口五郎を見て
ものすごく後悔しました。
毎日鏡を見て
ものすごく後悔してました。
ホントはもっとハンサムだったのに
なんて取り返しのつかないことをしてしまったのでしょうと
悲しくなりました。
毎日指で眉間の下を両脇から
よいしょ,よいしょと押して
盛り上げようとしましたが
盛り上がらないのです。
あたりまえですが。
高校くらいの時,母に
「マッ○もそんなもんだよ」
と言われた記憶がありますから,
高校生になっても後悔してやってたんでしょう。
でもぼくは草刈正雄のようになりたかったのです。
もともとこんな顔になる遺伝子だったのかもしれません。
母がそうだから仕方ないのかもしれません。
だけど,ものすごく後悔していたんです。
② 舌の亀裂
これも小学校中学年くらいのある日
鏡を見て舌を優しく噛んだまま前に出すと
丁度左の前歯の端が,それまでわずかにあった舌のへこみの線と合ったのでした。
何でか知りませんが
「舌に割れ目があった方がかっこいいよな。」
と思いました。
それで左の前歯の端に力を込めて舌を噛み,
そのまま何度も舌を出し入れしました。
血は出た覚えはありません。
すごく痛かった覚えもありません。
でも,今そこの部分に舌の亀裂が入っています。
何やってんのかなあ?
ばかだなあ。
中学ぐらいからひどく後悔していました。
でもこれはやっぱり自分でやったのかなあ?
でもそんなことで舌の亀裂ってできんのかなあ?
それとも元々舌に亀裂があって,
後でそれに気づいて記憶が改変されたのかなあ?
③ 爪の甘皮
眉間の下の高さや,舌の亀裂はほんとに自分のせいか分かりませんが
確実に自分で損ねたとわかるのは
爪の甘皮
です。
これも小学校中学年の時かと思いますが
授業中,ふと自分の指を見ると
爪の上にうすーく甘皮がありました。
今思えば,可憐なかわいらしい甘皮でしたが
当時は何の気なしにその甘皮を鉛筆の先で押してみました。
すると爪の根元の方にぐぅ! とたごまるのです。
あ,おもしろい
そう思って全部の指の甘皮を
鉛筆でぐいっ! と押していったのです。
甘皮は全部たごまって
とってもヘンに見えました。
とってもヘンだったけど
何故か当時は面白かったのです。
あ~アホだ!
一度だけだったか,もどった甘皮を何度もそうやったのか覚えていません。
でも,未だにぼくの指の甘皮はきれいに復活せず
爪の根元はきれいではないのです。
あ~,ものすごく後悔してます。