ちびほたちゃんと少女の終わり
~藍色茜色のおそろいベレー帽 June 13 [Thu], 2013, 10:21~
藍色藍色のセンチメンタル・アップルパイ担当茜です。
藍ちゃんにはブルーベリーパイを焼きましょう。
あいあかの次回作ですが、予告通り、美少女戦士セーラームーンのちびうさとほたるちゃんがヒロインを務めてくれることになりました。
9月29日(日)のGirls Love Festival10にて頒布いたします(GLF第10回おめでとうございます!)。
聖地・横浜での開催ということで、原点回帰して乙女の港関連の新作も発表できたらいいなあ、なんて思案中。
あの港でまた皆様にお会いできるのを楽しみにしています。
***
ちびほたちゃんの方向性を決めてくれたきっかけは、吉田秋生『櫻の園』でした。
1990年の映画化(2008年のリメイクは驚くべき改悪でしたね…)の成功も含めて名作と名高い本作。
舞台は女子校の演劇部。
櫻の冠を戴く彼女たちは、頑なに大人になることを拒みます。
少女小説・少女漫画の永遠のテーマに成熟拒否としての少女の終わりがあります。
大人になってゆく身体に精神面で追従できずにおこる葛藤。
初潮に涙するということ。
その感情が切なく突き刺さってくる。
――でもきっと、ちびうさちゃんならこう言うわ。
どうして?どうしておとなになりたくないの?
おとなになったら、あーんなに、つよくなれるのに。
ペガサスにライド・オンできちゃうちびうさちゃんは純粋にそう信じることができます。
それは、ブラックレディという暗黒面を経由したから。
そしてなにより、まだ彼女は少女の入り口だから。
「少女について考え始めた時点で少女は少女ではなくなる」は、自論ではありますが近代ナリコさんも『インテリア・オブ・ミー』でそう記していたしきっと真実です。
とすると、少女でいたい、と願ってしまった少女はもはや少女ではないのかも――?
だからこそ、幼女から少女への転換点を描いてみたい。
その、搾取されない(※)純粋な強さと輝きを。
セーラームーンコスメでメイク・アップするのを心待ちにしている間に、あいあか本でお勉強してね。
※まどマギを念頭に置いています。
ちびほたの桃色紫色は、まどほむでありウテナアンシーですね。
また、最近引っかかっている少女消費に、現代少年漫画の金字塔『ワンピース』の回想にゾロの強さの初源として登場した(そして呆気なく退場した)くいなちゃんがいます。もやもや…
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