子どもに与えられるもの
今の時代の子どもは、親から与えられた環境によって自分のやりたいことを見つけられる。
それは昔よりも傾向が高まっているのではないか?
そんなことが言われていた。
確かに昨今は「好きなもの」に対して世代間ギャップが少なくなりつつある。
親が好きだから、漫画をいっぱい読んでた。そしてイラストレーターになった。
親が好きだから、アイドルをいっぱい観ていた。そして舞台役者になった。
ありそうではないか。
とするならば、私が我が家が
娘たちに与えられているものは
一体何なんだろう。
ひとつ。
おいしいものを食べること、作ること。
私自身が食べることが好きで、作ることが好きで、スーパーに並んだ食材を見て美味しい料理にできたら幸せが増えると思っている。
食べることで自分で自分のご機嫌を取れると思っている。
季節も感じられるし、体調も整えられる。
それは女子力というよりは、生活力、生きる力のひとつだと思っているので、娘たちには隙を見て料理を教えている。
皮の向き方、野菜の切り方、炒め方。
そして、何よりできた料理を一緒に食べて「おいしいね」と喜びあっている。
ひとつ。
日常的に運動すること。
これも私の趣味。夫がとても走る人ということもあるのだが、歩いたり、走ったり、踊ったり、飛び跳ねたり。
マイカーを持たないうちは遠出や旅行に行くとひたすら歩く。
また動画を見ながら一緒に踊ることもある。
身体を思い通りに動かせることは、楽しい。
そして少しだけ年齢を重ねた今、運動習慣があって良かったなと痛感していることもあり
心地よく生きてくベース整えるために
そして楽しくやっている。
実は私にとって「教育」は知識が乏しい分野で、周りの先生をしている友人や教育業界で働いている友人などを見ると
子育てへの関わり方が大きく違う。
そんな人たちを純粋に尊敬し続けていた
母歴10年だった。
知らず知らずのうちに完璧な親を目指して、
完璧になれない自分に失望して、
苦しんだ10年。
でも私は私なりのやり方で、子どもに与えることしかできない。
限られた時間と知識と経験の中で、
受け取ってくれるかすら分からないけれど、
自分が大事にしながら生きているものを渡す。
結局は、自分が大切に大切にしてるものを
一緒に味わいながら大きくなってもらうのが1番なのかもしれない。
だって、そもそも人生なんて分からない。
でも私が与えた土壌で育った子どもたちが、いつか自分だけの素敵な世界を見つけられますように。
そう思うと、やっぱり背伸びしてしまいたくなる親心でもある。
あぁ、子育てって本当に難しい。