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東京で生きることを選ぶ



さみしいこととかが、いっぱいあるんです


言葉にできないことばっかり。

家族、おばあちゃん、おじいちゃん
地元で、
東京にいる私とは全然違う暮らしをしてる。

私は東京で、楽しんでる。
やりたいことをやっている。


みんながこの田舎で、
節約して、我慢もして、頑張って得たお金に
助けてもらって。


なんかね。
地元に戻って、
家族の暮らし方とか、
昔と比べて不調が増えたっていう話とか、

おばあちゃんが広い家で、一日中テレビをつけて1人っきりで暮らしてることとか、
もういないおじいちゃんの仏壇とか、

なのに、私に
洋服を買いな、とかって
助けてくれることとか。


自分の生活が、夢が、やりたいことが、
もしかしたら何よりも大切な人の犠牲の上に成り立ってるのかな、とか、考えたりします。


そういうのを諦めさえすれば、
色んなことがよくなるかも、とか。


地元の友達、友達の友達、
お母さん繋がりの同級生、
小学校で隣の席だったあの子


ほんとにみんな、地元に戻るみたいです。
市役所とか、先生とか、薬剤師とか、なるそうです。


私には無理だった、それを目指したいと思うことが。思えなかった、どうしても。


地元で公務員になりたい、って思えてたらどんなに良かったかと、よく思うんです。


でも、無理だったなぁ。




好きなものを諦めることはできなかった。
好きすぎた。さすがに。



だからね、この選択を後悔してるとかではなくて。

だけど、
私にとって地元って、家族って、
その「好きなもの」よりもっと好きな、大切な存在なので。

困っちゃいます。
いつか私が地元に戻ることを、家族はめちゃくちゃ待ってるし、(口には出さないけど分かります、そのくらい)

私も、少しでも家族とすごしたいと思います。
嬉しいこととか、楽しいこととか、おいしいこととかを、
すぐに、そのままの温度で、共有できる場所にいたいんです。


いつかは戻りたいと思っています。
いつになるかは、まだ分からないけれど。

でも、いつでも、
いつになったとしても、
喜んでくれるんだろうなぁと。
その顔がもう浮かんでます。




むずかしい。
かなしい。くやしい。

さみしい。
おばあちゃんが、しゃべり相手もいなくて一人で静かに暮らしてると思うと、ほんとうに、どうしようもない気持ちになります。
なんかね、はりさけそうになります。


自分が好きなことして生きてることとか、
自分が地元で働けば一緒に暮らすこともできるのに、その選択肢を自ら捨てていることとか。
家族より自分をとったんだな、とか。

しかもそれは、
生まれた瞬間からずっと、あんっなにも大切に、ずっとずっとしてくれた人なのに、とか。


どうしようもない気持ちばっかりです。





でもせめて、
ちゃんと抱え続けて生きなきゃな、と思います。この気持ちを。

それだけが、私ができることです、きっと。

忘れない。私が頑張れてること、笑えていること、楽しいこと、おいしいこと、
そのすべての根源にいてくれる人たちのことを。




そのうえで、今はもう少しだけ。
東京でがんばりたいなと思います。





おわり






今の気分
年末年始の帰省を終え、東京に戻っています。
がんばんなきゃ。
たたかいが始まります。
こわいです。でもちょっとだけ楽しみです。

ちゃんと生きるぞ。暮らすぞ。
私は私の生活を守る!









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