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みいつけた

東大の構内に、不思議な木の実が落ちていた

この木の実自体は
以前、別の公園で見かけた気がするけれど
その時はあまり気にならなかったのかな

今回はなぜか惹かれて拾ってみた
そうしたら、近くに同じ実の少し違った形のものが
落ちているのを見つけて
それを拾うと、今度はその隣に
また同じ木の実が進化した?らしきものが
落ちているのを見つけた

次々と見つけたものがこちら
(集合体恐怖症の方はごめんなさい)



上の写真の丸い実はとても硬くてライチみたい
隣の少し先が尖った形のものは
先がなんだかホワホワと柔らかく、
下の二つは毛むくじゃら
しかもこの毛が、触った感じまるで「動物の」毛

下の写真の実は柔らかく崩れていて
触れると落雁みたいにほろほろで
拾うのは無理だった

この進化の様子がなんだかやけに愛しくなって
BIOMEで調べてみたら

…プラタナス(すずかけの木)の実だった…

少なからずショックだった私
なぜかというと…

息子と娘が通っていた小中学校には
大きなプラタナスの木があって
学校のシンボルだったのだ
プラタナス広場という名前の広場もあったし
学童保育もこの木から名付けられていた

ここに14年間も保護者として通いながら
学校のシンボルであるプラタナス、
すずかけの木のことをさして気にも留めず

2人とももう卒業してしまってから
プラタナスの実を発見したという…

自然界は
こんなに風変わりな面白いものに溢れているのに
毎日何かに追われていると
気づかない、気づけない
もったいないことだなと思う

私の場合も
子育て中は無我夢中だったということか
プラタナス広場に集合ね、などと言いながら
そのプラタナスの大木を見上げることも
してこなかったかもしれない
プラタナスの木は
子供達をずっと見守ってくれていたのに

〜〜〜〜〜

この小学校には
低学年の時、「みいつけた」という時間があった
娘はこの「みいつけた」の時間が大好きだった

子供達が日常生活の中で
みつけてきた色々な物や現象を
朝の時間にみんなの前で発表する
自然観察の活動

この活動で、探究心がくすぐられ、
娘も毎日みいつけたの題材を探していた
必然的に、色々なものにアンテナが張られ
注意して目を向けられる
たくさんの気づきがある
朝の発表の時間は、自分の発表に他の友達から
色々な質問が飛び交う
それに答えていくことで
1人のみいつけたがみんなのみいつけたになる

保護者としても、とても好きだった活動

プラタナスの実
きっとこの学校の子供達は
とっくに知っていたに違いない
誰かがみいつけたの題材にしていたかもしれない

東京にはプラタナスはとても多いので
木の実を知っている人は実は多く
私のように東京在住なのに
知らない人の方が少数派なのかもしれない

ちなみに興味を持って調べた結果
この実のホワホワは綿毛の種子で
葉っぱが全て落ちるまで半年以上も
枝にぶら下がっているとのこと
そういえば
「プラタナスの実」という漫画もあり、
国語の教科書には「プラタナスの木」もあり

毛むくじゃらの実を
なんとなく鼻に近づけ嗅いでみたら
愛犬のよだれの匂いがした😆

プラタナスの実が私に教えてくれたこと
毎日を少し
スローに丁寧に生きよう
丁寧に生きていると
足元に面白い発見が
「みいつけた」がたくさんあるよ

毎日に感謝✨
ここまでお読みいただきありがとうございました😊





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