本当に生きた日
毎日朝起きて、ご飯を食べて、活動してねむって、また翌朝起きて。
そのうちいつか絶対しぬわけで。なんかさあ毎日毎日これってなにをしてるんやろう、と定期的にふと思う。
日常の積み重ねの先に未来があって、日々いまこの瞬間が続いたこの一瞬のすべてがひとつの「人生」となり、人間の一生はいつか必ず終わりを迎えて。
草木も動物も自然も巡って時代も巡り続けて、自分の人生は長いながい歴史の中のたったほんの一瞬で、いつか終わりを迎えても世界は、日常は、何事もなかったかのように続いていく。
当たり前のような顔して日々生活してるけどさ、よく考えたらこの生命の巡りって、一体なんなんやろう。
なんかたまに全部がこわくなる。
生きる、ってなに。とふと思うけど、忙しい日常生活に戻ればふと思ったことも忘れてまた朝起きて活動してねむってを日々繰り返す。
ぎらりと光るダイヤのような日。
自分の人生の中で「本当に生きた」と思える日ってどれくらいあったかな。この先どれくらいの日を、本当に生きた日にできるかな。
命を授かってこの世に生まれて、それが尽きるまでの生涯。長いようであっという間に終わってしまいそうな短い短い人生。
せっかく生まれたのなら、自分はどんなことが好きでなにが嬉しくてなにを大切にしたくてどんな日をぎらりと光るダイヤの日だと感じるのか。ひとつひとつ味わいながら、少しずつわかりながら過ごしていきたいな、と思う。
いま29歳。この先も生活はつづく。
生きるってなに、の答えはまだわからんけど。
いつか、この世に別れを告げる日に。一生をふりかえって「本当に生きた」と思える日が、一日でも多く感じられるような生き方で在りたいなと思った。