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仕事中毒の私は、いかにして自分を取り戻したのか?

今から20年ほど前。
30代半ばだった私は、自分の人生では珍しく“幸せの絶頂”にいました。
開封したメールには「採用」の2文字。
嬉しさのあまり、深夜だというのに喜びの舞を踊り、
「このたび、わたくし、高校生の頃から憧れていた仕事に関われることになりました!」
と、ご近所中に響き渡るほどの大音量で公表したい気分でした。

「採用」といっても当面は見習いです。給料は、いま思い出しても身震いするほどの薄給。
当時、私は勢いのある業界の外資系企業OLで、仕事は楽しいし人間関係にも恵まれていました。そんな生活に未練がなかったといえば嘘になります。
でも何てったって高校生の頃から憧れていた仕事なんです。
30代半ばにして見習いという名のバイトさんになろうが、給料が3分の1になろうが飛びつくしかないでしょ!
そんな訳で嬉々として辞表を出し、引き継ぎを終わらせて円満退社、
憧れの業界の眩しく光り輝く扉を開けたのです。
この先に白目になる日々が待っているのも知らずに。


「体が丈夫」をアピールしまくりの見習い期間

見習いとして入った会社では才能豊かな人たちが勢ぞろい。
私は前職の引き継ぎで遅れて入ったので、既に入社していた同期の人たちに大きく遅れを取っているように感じて焦りました。
ここは量をこなして、やる気をアピールしようと頑張った結果、
一番忙しい先輩の補佐になり、仕事の山に埋もれる日々に。
徹夜なんて当たり前。会社に泊まり込みで仕事して、始発で帰り、シャワーを浴びたら再び出社。歩きながら寝てしまい、歩道橋の階段から落ちたり、停車していた大型バイクにぶつかったりしたことも。


そして仕事中毒に

独立しても似たような生活が続きます。
「どんなに大変でも来た仕事は断るな。断ったら次はないと思え!」と
聞かされていたので、どんなに忙しかろうと仕事が来たら、ありがたく引き受ける。睡眠時間、お風呂の時間を削って仕事の時間を最大限に確保。 (注:シャワーは浴びます)
納期に間に合わないのが怖いので予定を入れられなくなり、趣味をやめ、恋人と別れ、友達とも疎遠になり、いつしか仕事オンリーの生活に。


ある日、「ガクン」と

後から思えば、そんな生活が健康にいい訳はないと分かるのですが、異変を感じ始めた当初は「えっ、何で私が?」と慌てました。
どんなに寝不足が続いても平気だったのに、急に疲れが取れなくなってダルい、メールを読んでもスッと頭に入ってこない、新しいことが覚えられない、テキパキ動けない……など、気になる症状が次々と出始めたのです。

何より気になったのは、集中力の低下と浮腫みです。頑張らなきゃいけないのに頑張れない。足全体が指の先まで膨張しているのは恐ろしい光景でした。

健康診断で「気になることはありますか?」と聞かれたので、「浮腫みが」と相談してみるも、「えーっ、浮腫んでるかなぁ? 気のせいじゃないのぉ?」と言われる始末。

もしかして何か深刻な病気の前触れだろうか? フリーランスだから自分次第では生涯現役でいられると思っていたのに、こんなにも早く限界が来てしまったんだろうか?
さすがに呑気で楽天的な私でも心配になり、かといって対処法も分からないので途方に暮れました。


ようやく不調と向き合う

同じ頃、その業界に「氷河期」が訪れました。10年以上、正月さえ休まずに働いてきたのに、ある日パッタリと仕事が途絶えたのです。結構長く続いたので金銭的には大打撃でしたが、誰にも遠慮せずに仕事から離れられたのはラッキーだったなと思います。ようやく自分の体のことを考える余裕ができたのです。

まず漢方医の所に行き、漢方薬をいくつか試しました。
でも本格的な物だと値が張るし、やはり薬なので緩やかとはいえ副作用も心配です。結局、効果も感じられなかったので漢方薬は断念しましたが、診察中に先生を質問攻めにしたお陰で東洋医学についての理解が深まりました。

その後は足マッサージ、キネシオロジー、脳科学、気功、整体など、体の改善に役立ちそうなものを思いつくままに学んでいきました。


私が得た結論

いろいろ学んで得た結論は、免疫力を保って健康を維持できるカギは「常に血行を良くしておくこと」という常識ともいえる当たり前のことでした。

でも現代では、その当たり前の状態を保てなくする物であふれているのです。その筆頭が添加物。特に発がん性リスクが高いと言われる安息香酸、ソルビン酸、亜硝酸塩などは加工食品や健康ドリンク、シャンプー、化粧品など身近な物に含まれています。 

ドレッシングや甘いヨーグルトなどに入っている合成の砂糖は、血液をドロドロにする上に依存性もあります。

毒素を排出してくれる腎臓や肝臓は加齢と共に衰えてくるので、私たちに必要なことは、血行を悪くする毒素を体に入れないこと・毒素を外に出すことです。


私がしたこと

そのために私が主にしたことは、上記の添加物や合成の砂糖を含む食品・製品を使用しないことと、足全体のマッサージです。あまりにも地味ですが、これが本当に効果的でした。
この2つを意識して続けた結果、嘘のように浮腫みが消え、頭の中は霧が晴れたようにスッキリしてやる気も戻ったのです。
体を酷使してきたので罰が当たったと感じていた私には奇跡のようで、心底ホッとしました。

おわりに

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
今後はマッサージの方法などをより詳しくお伝えしていきたいと思います。
安全で副作用もなく、お金もかからず気軽にできる方法です。
もし気になる症状があるとか、健康の不安があるなら、一緒にやってみませんか。


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