"空想日記"⚡️⚡️⚡️⚡️no.178
太樹『…へぇ〜。』
爽一『………
ちなみにさっき
太樹が見惚れていた
天音ちゃんは【八段】だよ。』
太樹『なんだよ!
見てたの!?
そんなんじゃないよ!?』
私はなんだか
気恥ずかしくなった。
爽一『いや、でも
実際すごくて
ここ数年で
めきめき腕を上げ
女の子では最年少で
八段に昇段したんだぜ。』
太樹『はは…
天音すごいんだ…
そりゃ、ビンタも
痛いわけだ。』
爽一『太樹も
根性見せないとな
やるからには
全力で頑張れよ!!』
太樹『あぁ、
もちろん。
私はどうしても
"霧幻樹海"に行きたいんだ!!』
爽一『そうか…
はじめにも
言ったけど
白影さんは選ぶなよ!!
あの人…
キレやすいんだ。
その癖、怒ると見境無いし…
下手するとケガするからな!』
太樹『うん。
わかったけど
その、白影さんって
だれな……?
皐月『おーい! 爽一!!
そろそろいいか?
ちょっと、来てくれ!!』
私の言葉を
かき消すようにして
爽一くんが呼ばれた。
爽一『わるい、太樹。
呼ばれたし、行くな!
頑張れよ!』
私の肩をポンと叩くと
爽一は走り去った。