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"空想日記"⚡️⚡️⚡️no.101

時は少し遡り
〜八雲家集落


爽一『琴葉さん!
     …ことはさーん

   琴葉…こ・と・は

        こぉとはぁぁぁーーーー!!!』



琴葉『……………

          爽一くん…

          ちょっと……うるさい

          耳元で、なんて声だしてるのよ…』


爽一『良かった……気がついた!』

私(琴葉)は、爽一くんが呼びかける
ちょっと前ぐらいから意識は戻っていたのだが
本気で心配そうにしている爽一くんを
からかうのが少し楽しかった。

爽一『もう、びっくりしましたよ…
           琴葉さん、
   急に気を失ってしまうんですもん
   慌てて、ここ(八雲の集落)まで
   運び込みましたよ… 。』

琴葉『あれ⁉︎ そうよね…
           私の部屋……。』

爽一『はい!
   琴葉さんのお母様に案内されました』

琴葉『…………ぇ、
           勝手に部屋の中
   …見て回ってないわよね!?』

爽一『そそっそんな事して無いですよ!!
   ひどいな〜琴葉さん
   僕の事なんだと思ってるんですかー?』

琴葉『…………のぞき魔。』

爽一『えぇぇぇ……そんな〜
           何の話をしているんですか?』

私は、
2年前の雪花祭で
爽一くんが
伍神舞、衣装の着替中に
部屋に入って来たのを根に持っていた。

琴葉『とぼけないでよ。
   祭りの準備の時に覗いたじゃない!』

爽一『ぁぁ………あれは…
           不可抗力で………。
   ………すいませんでした。』

琴葉『…………。

          しょうがないわね。

   今日は助けて貰った事だし…
   チャラにしてあげる。
   ……ありがとうね。』

爽一くんは嬉しそうに微笑んだ。






   





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