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"空想日記"⚡️⚡️⚡️no.139
蒼虎『…………
ハァ〜。
ダメだこりゃ……』
大きく溜め息をつき
うなだれる
蒼虎を尻目に
黄龍が何やら
ぼそぼそ
唱え始める
蒼虎『おいおいおい……。』
ん!?
なんて言ったのだろうか?
うまく聞き取れなかった…
知らない言語だったの
かもしれない。
なんだろう…
毛先が…
指先が…ヒリつく
『ピリッ……ジィリリィ……』
辺りに
小さな
閃光がほとばしる
なんだか
黄龍の様子が
おかしい…
その体は
先刻よりも
まばゆく
金色に
輝きを放っていた
私は
あまりの眩しさに
目を細めた
そして
最高潮の
輝きを見せた
黄龍は
次の瞬間…
その体に
"稲妻"を
纏っていたのだ…
その姿は
荘厳で
とても美しく見えた。
蒼虎『あ〜ぁ、
せっかく溜めた
呪力を…』
黄龍『よし…2回戦目だ!!』
そう言うと
黄龍は、再び
大きな口を開けた。
その時…
ふと
琴葉さんの
予知の言葉を
思い出した。
『まばゆい大蛇の大口……』
そう…
それはまさに
"今"
この時の事を
指していたのだと…