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"空想日記"⚡️⚡️⚡️no.109
私は身支度をして
居間へと向かった。
幸杜『みんな、集まったみたいだな。
ん!?天音ちゃんも来ていたのか。』
天音『はい、伯父様。
兄さまに会いに来たの。』
幸杜『そうか、
じゃー天音ちゃんも聞いてくれ…
昨夜から…
太樹がいないみたいなんだ…
誰か何か知っていたら
教えてほしい。』
初 『えっ!?兄様がいないんですか!』
幸杜『そうだ。
置き手紙を置いて、
何処かへ出掛けたみたいなんだ。』
源 『そんな…。
一体どこへ?』
幸杜『わからない…
確か、昨日は…
みんなで"あきない洞"に
行ってきたと聞いているが…
何か変わったことはあったかい?』
天音『伯父様…
あに様は
自分の体の異変について
知りたがっていたよ。』
幸杜『そうか……ん〜〜。』
太樹に"赫蓮様"の話をしたのは
少々、不味かったな……
私は後悔した。
そこへ
息を切らし
爽一が駆け込んできた。
幸杜『どうした?爽一。
そんな慌てて
…んっ!? こらっ!
草履を脱いで入ってこんか!!』
爽一 『はぁ…はぁ…幸杜様!!
大変です……
"なき頭"(なきがしら)が
見つかりました…
至急、来てください。』
それを聞いた私は
全身から血の気が引くのを感じた。