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"空想日記"⚡️no.34
『きゃっ!』
『うわっ!』
『何だ!何だ?』
わたしは、人と人の僅かな隙間を
針の糸を通すかのように駆け抜けていった。
爽一『おっと…これはきつい』
そこからの道は完全に人で埋め尽くされていて、隙間を縫っていくには無理があった。
爽一『あまり、目立ちたくはないんだが…仕方ない』
『ダッッ!』
地面を踏み蹴る音
次の瞬間、一本道の壁を爽一は
平然と走り出した。
まるで重力を感じさせないほどの
軽快な動きに、観衆がどよめいた。
わたしは、脚力と視力には自信がある。
少し傾斜がきついが凹凸を
うまく利用すればこのくらいは朝飯前だ。