"空想日記"⚡️no.36
初 『爽一さん…兄者が…』
泣き崩れる"初"…千と源もかけよる…
初たちとは見知った仲だ。彼等が兄を慕っているのは良く知っていた。
爽一『…お前たち!!
何をしたか、分かってるのか!?』
わたしは、感情を抑える事が出来ずに、
声を荒げ、童達に詰め寄ろうと足を踏み出した。
童A『ひぃぃ〜』
わたしの激昂ぶりに脅える童たち。
『よせ、爽一!!』
声と同時にわたしの肩を掴む手…
爽一『…せっ…誠剛さん… どうして…ここに?』
誠剛『なぁ〜に、
お前さんが人前で"壁翔け"なんぞしよるから…
何かあったんだと、すっ飛んできたわい』
…速い!
そして、怖い…
この人は、その大きな体で一体どこを通って
ここへ来たというのだろう…
誠剛『そんなことより、爽一!
どこに落ちた?!』
爽一『…奈落です……それ以上は……』
誠剛は
険しい表情を浮かべた。
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