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"空想日記"⚡️⚡️⚡️no.125

蒼虎『いかにも!
   私は蒼虎。
   こっちのやたら
   チカチカ眩しいのが
   黄龍だ。』

黄龍『チカチカ眩しいとはなんだ!?
   わしの自慢の龍鱗を……
   お主には、この神々しさが
   わからんのか?』

蒼虎『ぁあ、わからんな…
          人間が来たからと言って
     はしゃぎ過ぎだ…
          これ見よがしに
          チカチカ、チカチカ
   目が痛くて敵わん。』

黄龍『はしゃぐだと!?
   わしがいつはしゃいだ?
   お主こそ…
   瑠璃色の瞳孔が
   開きっぱなしではないか!
   子猫じゃあるまいし…
           
           ほれっ、ほれっ!
   "猫じゃらし"じゃよ
   これで遊んでおれ。』

そう言うと黄龍は
尻尾の先をチラつかせ
そのまま、蒼虎の顔を撫でた。

『ガァルルルッ…』

唸る蒼虎…

蒼虎『やりおったな…』

黄龍『なんだ?やるのか?』

私はあたりの空気が
急に重くなるのを感じた…

黄龍と蒼虎が睨み合う。

私はその間に挟まれ
今にも押し潰されてしまいそうだ。
地が揺らぎはじめ…
天井のつらら石が
今にも折れて落ちてきそうだ。

もしや、
先程の揺れも…
駄目だ!
このままではまずい。

太樹
『黄龍様!! 蒼虎様!!
 喧嘩はおやめください!!』

私は思わず叫んだ。

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