"空想日記"⚡️⚡️⚡️⚡️no.192
誠剛『誰だ!!?
……白影か?』
皐月『いえ、違います!?
白影の呪力はこんな気配じゃ…
まさか……太樹くん…!?』
誠剛『はっ?
呪力感知が苦手な
わしでもわかるほどの
呪力をか?!』
『ガッダンッ!!!』
誠剛『おい、幸杜!?』
私は、
いても立ってもいられず
天井の板を蹴り抜き
下へと降りたった。
『うわっ!?』
『幸杜様が降ってきた!』
『父様?』
突然の出来事に
戸惑う子供達を尻目に
私の目に飛び込んで来たのは
今まで目の当たりした事のない量の
呪力を纏い、意識を失いかけて
いる太樹の姿だった。
太樹『…んっ!?とうさま…?』
幸杜『太樹…すまん。』
『ストンッ!』
私は、手刀で
太樹の意識を奪った。
すると、
溢れ出た
呪力も太樹の体内へと
戻っていった。
白影『ゆっ、幸杜さま…
今のは一体……?』
震えた声で
白影が問いかける。
幸杜『わからん……。』