"空想日記"⚡️no.39
誠剛 『しっかりせい!』
『赫蓮(かくれん)様がおられない今、
雷山の長は、お前さんなんだぞ!』
幸杜『あぁ…わかっている』
誠剛『…心配するな…大丈夫だ!
お前の息子は生きている!
どうせ、岩樹(がんじゅ)にでも
引っかかっておるわ。』
幸杜『…奈落に岩樹は生えん。』
誠剛『それがどうした!
生きてると言ったら生きておる!』
幸杜『…そうだな。
すまない。気を遣わせたな…』
誠剛 『馬鹿な事を言うな…』
『 ほらっ、お前たちも
悲しんでいる場合か!?
太樹を見つけ出すぞ!動け!』
誠剛の檄がこだまする。
特家門による必死の捜索は
1ヶ月にも及んだ。
呪力濃度の高い奈落での捜索活動は難航し、
遂に、太樹が見つかる事はなかった…
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