"空想日記"⚡️⚡️⚡️no.103
爽一『まだ、色々聞きたい事はありますけど
もう今日は遅いので帰りますね….』
琴葉『そうね。』
私は爽一くんを見送ろうと立ち上がった
しかし、まだ力が入らず
足がふらついてしまう。
爽一『大丈夫ですか?』
そう言うのと同時に爽一くんは
私の両手をとり、支えてくれていた。
琴葉『爽一くん、
本当に素早いわね…
ありが……とぅ…………ぅ………!!?』
私は、自分の顔が熱くなるのがわかった。
手を掴んだ拍子に、爽一くんの
おそらく…
未来の出来事を見てしまったのだ…
私はあわてて顔を背ける。
爽一『琴葉さん
どうしたんですか?
本当に大丈夫ですか?
…………なんか、見えちゃったとか?』
琴葉『ななっ何にも見えてないわよ…』
顔から火が吹くようだ。
目を合わせられそうになかった…
爽一『まだ、具合悪いんですから…
ゆっくり寝ててください!また来ますよ。』
そう言って、爽一くんは颯爽と帰っていった。
琴葉『はぁぁ…………なんなの………。』
まさか、
あんなのが見えるなんて…
迂闊だったわ……
私が見たのは、
小さな赤ん坊を抱く
私の傍らに….
満面の笑みで微笑む
爽一くんの姿だった。