"空想日記"⚡︎no.223
爽一くんの手には
大きな牛蝦蟇が2匹…
白影さんは
先程、下に落ちていった
宝珠を抱えていた。
白影『あぶないなー
当たったらどうするのさ…。』
爽一『ったく…
何して、遊んでんの?』
どうやら運悪く
ちょうど2人が
岩樹を登っている最中に
宝珠を落としてしまったようだ…。
だが、流石
三輪咲十段と言ったところか…
2人は別段、怪我もなく
登ってこれたみたいだ。
宝珠も
回収して来てくれたようだし…
私なら間違いなく
大怪我していただろう。
太樹『ふぅ…
良かった…
ね、天音。』
神聖な物を
壊してしまったり
無くしてしまったり
するのは気分が悪いものだ…
何事もなくて
私は一安心した。
天音『あっ!!
あに様!あれ!?』
急に声をあらげる天音
彼女が指をさした
先にいたのは
先程の黒い蝶だった。