あかまる隊活動譚 『酒伊編織株式会社』編
福井県鯖江市といえば、ものづくり。その中でも有名なのは、
やはり「メガネ👓」でしょうか。
でも実は、それだけではないんです!
初めまして、あかまる隊の「りほ」「ようせい」です!
私たちあかまる隊は、活動の一環として、福井県の伝統工芸の主な産地である越前・鯖江エリアにある、ものづくりの工房へ見学に伺うことがしばしばあります。
・ものづくりの現場を知ることができる
・工房の職人さんからお話を聞くことができる
・職人さんの仕事を間近で見ることができる
そんな特別な体験ができることから、それぞれが様々な目的で参加しています☺️
今回の訪問先は、鯖江市にある「酒伊編織株式会社」です。
実際に稼働している工場の見学だけでなく、RENEWに向けてあかまる隊に依頼したいことがあるということで伺ってきました!
福井を地元とする私たちでも知らなかったことがいっぱいありました。私たちだけではもったいない、せっかくなら多くの人に知ってもらいたい!
ぜひ、最後まで読んでください。楽しんでもらえたらうれしいです。
1.酒伊編織株式会社について
酒伊編織株式会社は、生地の開発だけでなく、裁断・縫製・刺繍・プリント加工を行っている会社で、福井県鯖江市にあります。1954年創立、来年なんと70年を迎えるそうです。おめでたいですね!
工場には糸から布を作るための大きな機械や、たくさんの布の束、刺繍やプリントを施すための型紙など、普段見ないものがあちこちに、、、小学生の時の社会科見学みたいでとてもワクワクしました(^^)
2.工場内の見学記録
早速カッコいい機械たちに魅了される
酒伊編織が扱っている主な技術を紹介していただいた後、いよいよ工場見学が始まりました!
案内されて向かったのは、これから加工を施されていくであろう生地を編むための部屋。部屋に入ったあかまる隊一行を出迎えたのは、2台の超巨大な丸編機。本体を囲むようにして、たくさんの糸のロールが並んでいます。そこから中央にある本体に向かって糸が伸び、集められた糸は本体で超精密にセットされています。(写真1)これは一般の機織り機とは全く違った形と仕組み。まるでかき氷が作られるように、編まれてできた生地が上から下に降り積もっていきます。
ここでは普段、繊維愛あふれる2人の職人さんが作業されているのだそう。奥には様々な種類の生地が並び、中には高級なものもあるのだとか。。
早速目の当たりにした今まで見たこともない形をした大きな丸編機に一行は興味津々。いくつもの質問が飛び交っていました!
次に向かったのは生地サンプルの製作や開発を行う部屋。ここには巨大なトリコット機が置かれていたのですが、先ほどのものとは違って一般の機織り機に近いフォルムをしています。またしても大量のロールから超細い糸を集めているそれは、見るからに精密。触るな近寄るなオーラを存分に放っていました。 (写真2)
大きさとは裏腹に、伝わってくる精密さと編機独特のフォルムは魅力的で、次々にシャッターを切るあかまる隊の姿がそこにはありました。
絶賛稼働中の裁断・刺繍エリアへ
次にあかまる隊が案内されたのは裁断・刺繍エリア。ここでは絶賛社員の方々が作業を行っており、まさに先ほど見てきた機械によって織られた生地たちが形を成していく様子を見ることができました。
酒伊編織では主に某スポーツウェアメーカーのウェアの縫製が行われており、まず案内されたのは生地の裁断を行う部屋。部屋といっても、そこは裁断のための大きな機械がいくつも並んでいるとても広い部屋でした。機械たちは絶賛稼働中。一枚の生地を効率よく使い切るために計算された設計図がモニターに映し出され、大きな生地をものすごいスピードで裁断しています。(写真3)
そしてこの機械たちに設計図という形で命令を与えている社員の方の居場所に案内されました。この広いエリアの角、数台のコンピュータと大量の資料が置かれた場所で設計図の作成作業を行っていました。メーカーから送られてきた型をもとにコンピュータを駆使して、効率的な設計図を作成している姿は、設計図に合わせて動き続ける何台もの機械を見てきた一行の目にはとてもカッコよく写っていたことでしょう。(自分はそうでした🤩)
続いて案内されたのはロゴを付ける作業が行われている一室。付けるといっても、実際は写真のような針がいくつもついた連動式の厳ついミシン(写真4)で何百(何千?)回とチクチクを繰り返すことでロゴが生地に刺繍されます。当然ズレが許されないこの刺繍作業をなんと、女性の社員の方が女手一つでこなしていたのです。笑顔で出迎えてくださりつつも、丁寧で速やかな手つきで生地のセッティングをされています。その手つきはまさに職人そのものでした。セッティングが終わると動き出す厳ついミシン。だんだんと浮かび上がってくる某メーカーのロゴに一同「うぉぉ。。」。
酒伊織編さん自慢の技術 “昇華印刷” を目の当たりに...
最後に案内されたのは生地、衣服へのデザインの印刷が行われている部屋。この部屋で扱われている印刷の技術こそが、酒伊編織自慢の技術であり、私たちあかまる隊が今回関わらせてもらった案件にも深く関わりのある技術だったのです!一行はとてもわくわくした表情で部屋に入っていきました😆
部屋の中に入り真っ先に目に飛び込んできたのが某世紀末アニメにも出てきそうなこちらの機械(写真5)。
この機械こそが自慢の印刷技術 “昇華印刷” に使われる機械とのこと。思わず「おぉ!」「かっこいぃ。。」と声を漏らすあかまる隊に対して社員の方が昇華印刷の仕組みを実践を交えて丁寧に説明してくださいました。
昇華印刷とは、特殊なインクを使って専用の紙にデザインを印刷し、その紙を生地と共に熱を加えてプレス、インクが昇華反応を起こすことで紙に描かれたデザインが生地に移り込むという仕組みの印刷技法。この印刷技法で印刷された生地は繊維自体が発色しているため上付け感が全くなく、グラデーションも綺麗で、あかまる隊一同とても驚いていました。
実物を見たところで、あかまる隊メンバーは質問と共に昇華印刷の長所や昇華印刷が生きるデザインを考察していきます(詳細はあとで説明します🧐)。
こうして酒伊編織が長年培った糸の加工技術や裁断・刺繍技術、プリント加工技術を存分に味わい、各々の好奇心が満たされたところで工場見学は幕を閉じました。
そして、多くの人にこの技術力に興味を持ってもらうべく、あかまる隊への依頼についてのお話が始まりました。
3.『RENEW/2023』で酒伊編織のワークショップを行いました!
今回の依頼は、福井県丹南エリアで毎年開催されるモノづくりの祭典『RENEW』にて、酒伊編織が今年おこなうワークショップのお手伝いをさせていただく、というものでした!
RENEW当日(10月6日(金)のみ)、酒伊編織では
・工場見学
・ワークショップ「RENEWプリント体験」
を行いました。
ワークショップで出来上がったのは、、、
当日はこちらのデザインに加えて、合わせて6種類のデザイン、そして2種類のロゴ(RENEWとSAKAIAMIORI WORKSHOP)を用意してもらいました。デザインとロゴを自由に組み合わせて自分用にカスタマイズできるのは嬉しいですね☺️
当日の詳細はこちらから↓
酒伊編織の強みである「昇華の技術」を活かしたワークショップとしてどのようなものがいいのか、アイテムやデザインから考えました。
0から1を作り出すって本当に難しい、、でもこれが形になるんだってワクワクしていました😄楽しんでいただけた方がいたら嬉しいです!
また、この記事を読んで、昇華の技術や酒伊編織に興味を持った人はサイトを訪れてみてください!
(後継者、絶賛募集中とのことです🙌)
4. 最後にあかまる隊について
今回は、酒伊編織の工場見学についてシェアしました。
ものづくりの現場で普段は見られない、聞けない部分を深掘りできるのが、
あかまる隊の良さではないかなと思います☺️
あかまる隊は、毎年10月に開催される福井県越前鯖江エリアのものづくりの祭典「RENEW」だけではなく、年間を通して工房見学や職人さんとの交流を行い、
越前鯖江エリアのものづくりをサポートしています。
・伝統工芸品に魅力を感じる。
・ものづくりに興味がある。
・職人さんの話を直接聞いてみたい。
・何か繋がりを作りたい。
そんな人におすすめです!
詳しく知りたい方はぜひこちらの記事をご覧ください。
https://note.com/akamarutai/n/n8dc13e9dd069
また、質問がある方、参加を希望される方は、あかまる隊公式インスタグラムのDMに気軽にご連絡ください!↓
https://www.instagram.com/akamaru_tai/
今後も記事を書いていく予定ですので、
楽しみに待っていただけますと嬉しいです☺️
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