鎮魂歌の話をしよう

 先日終了したFGOのレクイエムコラボの話をしよう。僕はド素人で業界人でもないので憶測に仮定を重ねる話になるがとりあえず書いておこう

 このFGOのGWに行われるコラボはFGOにおいて、年末のメインシナリオ、その前のクリスマス(ボックス)イベント、さらにその前のハロウィンイベント(去年はこれがなくてセイバーウォーズイベントだった)、その前のネロ祭と呼ばれる一番素材の美味しいボックスイベントと超高難易度イベントのそれら、そして夏イベント、それらに匹敵する目玉コラボイベントが惜しみなく開催される時期である、だったのだ

 去年はロード・エルメロイII世の事件簿コラボ、その前はアニメ化されたFateApocryphaコラボ、更にその前はFate/EXTRACCCコラボイベント、その前はFateZEROコラボとそうそうたるメンツである。その中で並び立たなければ行かなかったはずだ

 今年は例のあの感染症のせいでGWには幾つかの恒例のスケジュールが狂っていく中でかろうじて5月中に行われたのでデイライトワークスはギリギリ間に合わせたんだなあ、という感想だったがそこで終わらなかった……何故ならFate/requiemというのはまだ刊行されてるのが1巻で、先日2巻が出たばかりで、そして作者はかつては光っていた物を書く人だったが近年はパッとしない、まるで憑き物が落ちたかのように普通に遅筆の人になってしまった。これで嫌な予感がしないわけがない。そしてこの心配は杞憂に終わらず嫌な予想が全て的中した

最悪の想定をしていたがそれを超えるできの悪さである。過去に不評なイベントにはサンバサンタイベントがあるが、シナリオがパロネタばかりで面白くなかったというのも合ったがイベント自体はボックスイベントだったので不問にされがちだが、requiemコラボは正直やらないほうが良かった、と僕が言ってしまうまでの出来だった。

 requiemの原作者監修をする、そして奈須きのこ氏の監修もされる、だから最悪の出来はないはずだったが、よりにもよって「監修される前のテキストで実装された」というのが悪夢だった。口数が多い割にただただ雑なクチの悪いキャラに成り下がったエミヤオルタ、キアラを「穢らわしい」と言ってしまうアンデルセンから僕はこのイベントから脱落した。修正後のテキストは「毒にしかならんが」と改稿されてたのは嬉しいというより「本当になんで監修前のを実装したんだ?」という疑問しか起きない。

 何故こうなったのか?僕の結論は単純である。それは原作者が監修など出来なかった、これに尽きると思う。あの遅筆ぶりで新刊を書き上げ、なおかつ新イベントの外部ライターの監修をするなんて出来るキャパが有るのならrequiemは刊行を順調に続けていてストックも合っただろう。しかもプロットが原作者なのがたちが悪い。本人としては双六と人狼とカタンと、その他のゲームでシナリオギミックを設定したんだろうが、実際にはそのプロット自体が僕からして「こんなのやったらダメだろう」としか思えない。作者がやり遂げるなら話は別だが「何故かここに来て外注ライターを招集した」ってのがもう救いがない。

 そして目玉の配布サーヴァントだが「仮加入ボイスと正式参加ボイスが逆ってのが更に追撃をかます」事になってしまっている。しかも目玉キャラなのにヘイトを一身に担う形になってしまい、何故、もっとどうにかならなかったのか?

もうこれが残念でならない。

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安倉まにゅう
この世界に怨念を振りまく(理想:現状は愚痴ってるだけ)悪霊。浄化されずこの世に留まっている(意訳:死んでない)