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毎日投稿8日目。だんだんパソコンに向かって文章を書くのが当たり前の感覚になってきている。この感覚をもっともっと当たり前の感覚、思考を使わずに体が勝手に動くくらいの境地にいってみたい。

今日は自分が鬱になった時のことを振り返って書いてみようと思う。私は二十歳で通っていた大学を辞め、知的障害や精神障害を持つと言われている人たちのいるケアホームというところで住み込みの仕事をし始めた。ケアホームとは障害のために一人暮らしが難しい人たちが一軒家に集団で暮らし、職員から金銭仮管理や日常生活の悩み、通院の同行などの支援を受けて暮す場所のことだ。私のいたケアホームでは自閉症の人が2人、ダウン症の人が1人、脳性麻痺で自由に動き回れるのだけれど言葉の理解がない人が1人の計5人が住んでいるところだった。そんなバラバラ強すぎる個性を持つ人たちと一緒に暮らしていると毎日いろいろなことがある。

あるひとは毎日深夜2時まで徘徊し、ある人は食事に2時間以上かかるし、ある人は悪戯で人を叩くし、ある人は転換発作でいつ倒れるかわからないという常に何が起こるかわからない日々だった。障害がないと言われている人同士でも一緒に暮らすのは難しいのに本当に難しいことをよくやっているなあとよく思っていた。

知的障害、精神障害を持つ人は成人すると施設に入る人が多いが、施設だとほとんど自由がないようで自立恣意が旺盛な人たちは家ホームなどに入ってくる。確かにもし自分に障害があったとしても施設で暮らすのは絶対に嫌だろうと思う。

そう言った個性爆発の人たちと一緒にいると毎日いろんな気づきがあった。私が特に気になったのが自閉症の人たちだった。自閉の人たちはこちらが話しかけても上の空で全然聞いていないようだったり、普通の人が全く理解できないようなこだわりがあったり、いつも独語と呼ばれる独特な独り言を言っていて、この人たちはなんでこんなことをするのだろうといつも気になっていた。

そしてある日の仕事帰り、私は仕事で大きなミスをやらかしかなり落ち込んでいて、気がつくと周りに人がいるにも関わらず自分に対して実際に言葉にして悪態をついていることに気づき非常に恥ずかしくなった。そしてそことに気づいた瞬間、自閉の人たちの独語も同じような感覚なのかなと思った。自分は仕事でミスしてそのことで頭がいっぱいになり周りが見えなくなってつまり完全に自分の世界に入って気づけば独り言を言っていた。そして他人が話しているのに上の空になっていたり、今それをやるべきじゃないとわかっているのに場にそぐわないことをやってしまったり、自閉の人たちの特徴ってざっくりいうと「いっぱいいっぱいな人」の特徴なんだと不意に腹に落ちた。

どうしてそうなのかはわからないけれど自閉の人は常に脳みそがフル回転していっぱいいっぱいなのだ。そう思うと全く理解できないと思っていた人たちのことが「今はただいっぱいいっぱいなんだな」と共感できるような気がした。本当のところなんて確かめようがないんだけど、いかに自分のなかで納得のいく答えを見つけるかが人生を楽しむ鍵なのではないかと思った。勝手に共感して、勝手に優しく慣れたらいいことしかない。


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