「美しい」の研究報告(6月)
Taste
美味しい季節
仕事終わりの一杯が美味しい季節がやってきた。先日、東京・代々木にある飲食店「寄」に行ってきた。食とカルチャーが融合した東京のイケてる立ち飲み屋。食だけでなくファッションアイテムやレコードが販売されていたり、アートも展示されていたり。明るい時間からサクッと飲めるのもいい。テラス席ではペット同伴OKらしい。この街の人々の理想が詰め込まれたような場所。ビール片手に楽しそうに会話するお客さんたちの声が音楽のように心地よく空間に華を添える。心地よい、日曜日の夕方。
☑寄
Place
思想の断片に心躍らせて
一ヶ月限定で京都BALに出現していた、「ジルサンダー キオスク」へ行ってきた。
ブランドのコンセプトストア兼カフェになっていて、5月の京都新店舗開店に先駆けて行われていたプロジェクト。
ここでは、小川珈琲とのコラボドリンクの提供だけでなく、ブランドが過去コラボレーションして出版してきたマガジンや、ブランドの世界観を体現する様々なジャンルの書籍が並ぶ。さらにはメイヤー夫婦愛用の日本製の文房具も販売されていた。
この二畳ほどのミニマルなキオスクにブランドの美学がぎゅっと詰め込まれていて美しかった。
人混みの合間を縫って、気になる詩集を一冊購入。大好きなブランドで大好きな本を購入するという体験もなんとも贅沢。
こうやって気軽に立ち寄れるコンセプトストアは、そのブランドの美学や思想の断片があらゆるところに散りばめられていて堪らなく好きだ。美しく、良い体験だった。
☑ジルサンダーキオスク
Time
朝の贅沢な15分
朝6時に起きて15分以上歩く。そんな生活を始めて3週間が経つが、心身共にとても調子が良い。ひとり暮らしでフルリモートの働き方をしている私は、1日中部屋の中にいるのもよくあることで。移動がなく楽な反面、自分ひとりの部屋で余計なことをずっと考えるきらいがある。それも考えてもただ不安になるだけのことばかり。良くないなと思い、ネガティブな思考を断ち切るように朝散歩を始めてから、散歩の時間という実に贅沢な時間の使い方に魅了されるようになった。スマホやPC、家には沢山の誘惑があるが、散歩には道しかない。ただ何もすることなく目の前の道を歩く散歩は瞑想に近く、自分のためにゆっくり思考しながら歩けることは何とも贅沢で美しい1日の幕開けだろうと感じた。最近ちょっと疲れている人こそ、朝散歩とてもおすすめです。
Book
自分にとっての普通ってなんだろう?
ネットで話題になってた「山の上のパン屋に人が集まるわけ」を読んだ。長野県にある「わざわざ」というパンと日用品のお店の、創業前から現在に至るまでのお話だ。こだわり抜かれた装丁にも感動したのだが、装丁に負けないくらい代表の平田さんの言葉たちにパワーをもらった。純粋に生きることの難しさと尊さ、世間の普通でなく自分の普通を貫くことの難しさ。読みながら、自分は自分の正解でちゃんと道を歩めているのかと自問する。周囲の正解や期待を綱渡りするように生きていないか?と。眩しいほどに真っ直ぐな平田さんのような生き方に心震わせながら、読書したカフェの帰り道、自分が正解と思う生き方ははどんな生き方なんだろうと考えた。
☑山の上のパン屋に人が集まるわけ
☑代表・平田さんのnoteもおすすめです
Other
ゆっくり有り難く手放していく
もうすぐ、大好きな家を引っ越す。
これまで何回か引っ越してきたけどこんなに名残惜しく思うのは初めてだ。それくらい今の家には思い入れがある。自分の大好きな物たちを集めて大好きな物だけの空間に育てたり、一人だと寂しいからと近所で沢山植物を買って一生懸命育てたり、大好きな人を初めて家に招き入れたり。いろんな宝物が詰まったこの部屋。手放すのは本当に惜しい生活環境の変化に不安はあるけど、手放した分、新しい嬉しいことが舞い込んできてくれるはずと信じているから。喜んで私は大好きな家を手放す。