バーチャルな鬼師匠と乗り切った土日の原稿執筆地獄(校正なしw)

しつこいようですが、土日は缶詰状態で「ガチ」な原稿を2本仕上げました。半年ぶりくらいです。苦労しました。でも面白いことに、そんなときほど鬼師匠を頭に浮かべ、昔さながらの死闘を繰り返していました。

オニ「なんだこの出だし、こんなんじゃ誰も読まねーぞ(怒)」
ボク「ですよね・・・。んーでは、こんなのは?」
オニ「アホか、お前は話の本質を理解してねーんだよ、もっと勉強してから書け(怒×10)」

とか。

ボク「文字数が多すぎたー削らないとー」
オニ「早く削れ(怒)」
ボク「一文のこの表現、二文で繰り返してるから、ここはカットですかねー」
オニ「ん、そうだね。」(論理的に正しければ急に優しくなるオニ)
オニ「だったら、ここの表現が論理的に繰り返されているから、書かなくてもわかるだろ」
ボク「そうですね、ここもカットだな。でもあそこはカットするとリズム狂いますね」
オニ「そうだな」

なんて会話を頭の中でね。妄想ではないです。いや、十分妄想かな(失笑)。
いわゆる自問自答をしているのですが、鬼師匠だったら「ここ突っ込まれるよなーとか」、相談したら「ここをこうすれば?とか言うだろうなー」など。

そうなんです。鬼師匠が後ろで見ているわけでもないので、結局自分の中にある答えを引き出すために、鬼師匠と会話しているのです。あと、教えてもらったことを思い出すために。

日本昔話がオニ抜きでは成立しないように、
ボクもオニがいないと困るのです。

文章に対して優しくアドバイスしてくれる方もいました。
でも不思議なことに一人で困ったときには、天使的な師匠は頭の中にでてきません。
救ってくれるのは結局のところ鬼師匠、つまり鬼師匠に厳しく鍛えてもらった思い出や経験なのです。

そして、文章の世界で鬼になれる人はどれだけいるのでしょうか。文章スキルを長年鍛え上げ、かつ厳しく指導できる強い心を持っていないと鬼師匠にはなれません。

今のボクには無理な話です。オニに出会えた幸運に、今はただただ感謝です。

バーチャルな鬼師匠と乗り切った土日の原稿執筆地獄の中で感じた
ひとつのエピソードでございます。

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